「顧客の声」が次の武器に。データとインサイトを得るための2つの仕掛け
──アプリやレシートを使ったキャンペーンについても教えてください。
和田(明日見世):レシートキャンペーンは、大丸東京店の購入顧客に向けて広く実施できる「リーチ重視」の販促施策です。対象フロアや金額などのお買い上げ条件に当てはまるお客様に対して、サービスの告知やサンプリングの交換券となるレシートをお渡しし、明日見世の区画に誘導します。
一方、アプリキャンペーンは、大丸松坂屋のアプリ会員264万人(2024年度実績)から、エリアや性別、年齢などをセグメントし、アプリ内でクーポンを配信。来店を促すとともに、アンケートやサンプリングが可能で、「質」を重視したテストマーケティング的な販促施策と言えます。なお、明日見世でアンケートやサンプリングをする場合、アンバサダーは先に必ず商品説明や体験を促すようにしています。これによって、単なる「バラマキ」に終わらないマーケティングを実現します。