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SNS起点で生まれるマーケティングトレンド

「界隈」は“トライブ”と何が違う? SNSが育てた共感圏の正体とマーケターの持つべき視点

SNSが界隈を育む理由 プラットフォーム別“界隈の棲み分け”

 「界隈」文化がSNSと密接に関わるのは、単に情報の細分化、個別最適化が進んだから、だけではありません。各SNSプラットフォームが持つ特性が、「界隈」特有の文化を育みやすい背景があります。企業が「界隈」を意識してSNSで情報発信・運用をする際は、どのプラットフォームで、どのような情報をどう出し分けるか、事前に戦略を立てておくことが重要です。

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まとめ表 プラットフォーム別の特徴×界隈との相性
(クリックすると拡大します)

 なお、最近では縦型ショート動画が初期接点の入り口となり、その後気になった情報を求めて横型動画や情報量の多い特定アカウント、WEBサイトなどに移行する情報取得行動が多くなっています。

 そのため、いずれかのSNSプラットフォームに特化・傾注するということではなく、使い分けが重要であることも補足しておきます。

界隈に対し学びを深めるためにやるべきこと

 「界隈」をマーケティングに活かす上で最も重要なのは、学びを深めるプロセスと言っても過言ではありません

 このプロセスでは、特定の「界隈」に属する人々は「どのような情報に共感・反応するのか」「どのような固有の文化があるのか」「どのようなニーズを持っているのか」「どのような“活動の波”があるのか」を理解します。

 具体的な手法としては、ソーシャルリスニングで大まかな気づきを得つつ、アンケートやインタビュー調査で当事者の生の声を聞くことで、学びを深めていくのが効果的です。

 特に「活動の波」は、「界隈」によっては明らかな特徴を持っている場合があるので、明確にしておくことをお勧めします。事前に「界隈カレンダー」として、年間の主要イベントや盛り上がる時期を整理・把握しておくことで、プロモーションの好機を逃さない計画が作れるはずです。今後本連載では、特定の「界隈」を深掘りして作成した「界隈カレンダー」もご紹介する予定です。

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特定界隈のカレンダー例
(クリックすると拡大します)

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SNS時代の情報伝播の法則

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この記事の著者

森竹 アル(モリタケ アル)

 スパイスボックス 取締役副社長 事業統括責任者。2006年にスパイスボックス入社。プロデューサーとして大手自動車メーカー、食品メーカー、ゲーム会社等のデジタルマーケティングを支援。2013年、プロデュース局局長就任。すべてのクライアントワークを統括。2016年以降は、ソーシャルメディアを中心に「共感」と「話題」を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/10/31 08:00 https://markezine.jp/article/detail/49788

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