今後重視される効果指標は?
プロモーションやマーケティングがビジネスにひもづいている以上、広告費の他に費用対効果も考えるべき事項である。しかし、多様多種の効果指標があり、何を持って「効果」とすべきか悩ましい状況にあるのも事実だ。
小越氏は、そうした状況を鑑みつつも「結局は発注者が利益を得られたかどうか」という最終的な価値をもって広告の価値とみなすのが健全とする。つまり、個別個別のKPIをクリアし、全体として「黒字」になることが重要だという。
須田氏も、PV数などの細かいものにとらわれすぎるのは危険とし、結局は総合的な指標であり、中長期的な視点が必要と語った。その上で、全体的/中長期的な効果につなげる指標として、個人的には「ネット上で話題になったかどうか」が気になるという。たとえば、mixiでどれだけ話題になっているかなどで、ネットならではのバイラルマーケティングの相乗効果を計るというわけだ。
しかし「どれだけ話題になっているか」という計り方はあまりに曖昧である。といっても、PV数やその他アクセス解析による数値も実態とかけ離れてきているという実感があり、100%それだけに委ねるのは早計だ。
最後にコメントした河野氏は「曖昧な効果を可視化できるようなものが欲しい」と有効な効果指標測定のツール登場に対して期待を述べた。