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【モバイルSEO】暇つぶし目的でのモバイル検索ユーザー

“暇”で検索を行うユーザー

 以上のように、携帯電話で完結する「暇つぶしサイト」の検索結果と携帯電話だけでは完結しない「リアルでの暇つぶしスポット」の検索結果について調査をしたが、そのどちらか判断しにくい検索キーワードが“暇”“暇つぶし”である。暇をつぶしたいモバイル検索ユーザーが、意図をそのままキーワードとして入力したものと考えられるが、これらのキーワードにサイト側はどの程度対応できているのであろうか。その調査結果が以下である。

図 5 “暇”“暇つぶし”での検索結果(8月29日時点)
図 5 “暇”“暇つぶし”での検索結果(8月29日時点)

 ここで特に目立つのが、GREEの存在である。特にEZGoogleに関しては上位に多くヒットしており、iMenu検索に関しても上位にランクインしている。冒頭で述べたように、GREEは無料ゲームサイトであり、気軽に暇をつぶしたいユーザーに非常にマッチしているサイトと言える。そのため、ヒットしているページ自体はグリ辞書(GREEの辞書)であったり、掲示板であったりするが、暇つぶし目的でのモバイル検索ユーザーザーにとっては満足のいく結果なのかもしれない。

 このように、検索にヒットしやすい辞書などのコンテンツを用意し、幅広いキーワードでユーザーを確保していく施策はいまだ競合が多くなく、上位に表示させることも可能と考えられる。「リアルでの暇つぶしスポット」を検索するユーザーのニーズにはマッチしないためお勧めできないが、携帯で完結する「暇つぶしサイト」を運営している企業は、自社運営サイトに関連する辞書系コンテンツを用意し、テキストボリュームを増やすことは非常に有効であるといえる。

終わりに

 PCに比べて若年層が多いモバイル検索においては、サイト側が全く意識しておらず対策できていないキーワードでの検索が意外と多い。その最たる例が話し言葉での検索である。質問形式での検索や、思ったことをそのまま打ち込むキーワードは数が多い。それらをあらかじめ予測した上でサイト側が対応することは非常に難しいが、前述のように辞書などを設けてサイト本体で対策しにくいキーワードでもユーザーにリーチする施策はいまだ有効であると言えるだろう。

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この記事の著者

モバイルSEO事業部 事業部長 佐藤竜也(モバイルSEOジギョウブ ジギョウブチョウ サトウタツヤ)

大学1年次よりインターンとしてフラクタリストに参画。インターン時代は営業やマーケティングを経験した後、社長室(現在は廃止)の立ち上げに携わり、上場準備や広報、新規事業を担当。 2006年モバイル検索エンジンの広がりに可能性を感じ、モバイルSEO事業を立ち上げを主導。コンサルタント、シニアコンサルタントを経て、200...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/10/22 12:00 https://markezine.jp/article/detail/5603

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