ケータイ版楽天市場のメール活用術
『世界一のインターネットサービス企業』を目指し、インターネットショッピングモール「楽天市場」をはじめ、ゴルフや旅行、銀行、証券など事業を拡大し続ける楽天グループ。グループの屋台骨を支える楽天市場事業では、早くからメールマーケティングを実践し、ノウハウを蓄積していくことで、着実に業績を伸ばしてきた。PC向けのインターネットショッピングでは覇者となった楽天が次に狙うのはモバイル市場。同社のモバイル戦略を推進する編成部 モバイル推進グループ マネージャーである河野奈保氏に、携帯メールの活用術を聞いた。
データ活用で拡大する楽天の会員ビジネス
メインの事業である楽天市場だけでなく、ゴルフや銀行、証券、旅行などグループの事業を拡大しつづけている楽天。その鍵となっているのが会員制度だ。
楽天では、創業当初から会員情報をどう一元化していくかを視野にいれていた。はじめは、楽天市場で何を買ったかなどインターネットだけを軸にユーザーの動向を見ていたが、最近では、トラベル事業やクレジットカード事業などのグループ横断で会員の動向を分析し、サービスの向上に活用している。
「グループ全体を横断するこの循環型経済システムを『楽天経済圏』と呼んでいます。特にポイントプログラムは大きく、ユーザーを掴むきっかけになっているので、楽天グループ内でも常にクロスユースを思索しています。また、ツールを利用しながら大量のデータを分析・活用しています」