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MarkeZine Day Premium 2009レポート

現場担当者がホンネで語るデータ活用最前線


分析のための分析に陥ることなく、できることから始めることが重要

 最後の質問は今後の取り組みについてだ。

 箕輪氏 データ分析の基盤構築が重要な課題になっていて、CRMツールや分析力の強化を重視し、改善を検討しているところです。ログデータの集計やトランザクションの集計、アンケートデータなどをいかに有効に使えるものにするかが重要になってくると思っています。現在は、現場の担当者間で認識が共通化されることで、会社全体としてデータが有効活用されていますので、その点は引き続き強化していきたいと考えています。

 清水氏 分析のための分析に陥らないためにも、目指すべき方向を都度都度明確にしていくこと。マイルストーンを置いて、やれるところからやり、結果を積み上げていくことが大事です。ECには顧客アカウントがあるためCRMの下地がありますが、ストアではまずお客様の名簿を作る必要があります。欧米の成功事例を見るとメンバーカードの登録率が非常に高く、ストアの7~8割のお客様がメンバー登録してくれる環境を作らないと店舗はCRMで効果が出しにくい。ミリオンやロングヒットが出ない現在の音楽業界の状況下、それにあわせた仕組みをより進化させたいと考えています。

 保坂氏 マイクロソフト製品をもっと使っていただく、ロアイリティを上げるのがゴールです。一般の流通業と違うのは、ソフトウェアは長いスパンで製品とお付き合いいただく製品だという点。できるだけ製品やテクノロジーそのものの魅力をきちんとお伝えし、マイクロソフトとお客様との間で長期間に渡るコミットメントをかわすのがゴールですね。

 お客様のステージをきちんと把握し、お客様が何が欲しいのかデータから導いていくプラットフォームを築いていくのがひとつ大事かなと。リアルタイム性を多少そこなってでも、それぞれのお客様に対して次にオファーすべき製品、ソリューションは何なのかをレコメンドできるプラットフォーム造りをここ3~4年のゴールにしたいと考えています。

まとめ

 白井氏 私もデータ分析の需要の高まりを、日々実感しています。データ分析ツールも安くなり、DBもシステム面で整備されて5年程前よりかなりデータ分析しやすくなってきています。CRMやOne to Oneマーケのニーズも高まっているのはみなさんも感じられているでしょう。簡単な集計から始め、徐々に社内を説得しチームを作って、と徐々に進めるのがデータ活用の遠いようで実は有効な方法だと思います。

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この記事の著者

田中 裕子(タナカ ユウコ)

フリーライター。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/11/06 17:44 https://markezine.jp/article/detail/7235

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