商品やサービスの広告効果は「テレビだけ」とか「Webサイトだけ」では限られてしまいます。テレビやWebサイトなど多数のメディアを活用・連動させ、広告効果増加を図るのがホリスティック・マーケティングです。第3回となる今回は、前回とは別の事例をご紹介しましょう。
彼女の恋愛感に共感できますか?
前回まで見てきたように、やみくもにブログやSNSなどの巨大なCGM(Consumer Generated Media=消費者参加型メディア)を相手にするのではなく、まずは限定した人に対して、より深くコミュニケーションを取り、正しくコミュニケートし、自社の味方のメディアを作る。それがPGM(Patner Generated Media=パートナー参加型メディア)の考え方でした。
さて今回も前回に引き続き、このPGMの見本となる事例を紹介したいと思います。
まず最初に、少し前になりますが、株式会社平安閣が手がける結婚式場「マリエール東海」が2006年9月に展開したプロモーション事例を見てましょう。
このプロモーションでは「いろんな人がいる。いろんな恋がある」というコピーのもと、40人の女性が自分の恋愛観、結婚観を語っています。20代の女性もいれば、30代の女性もいるし、初婚の方も再婚の方もいて、出演者の境遇はさまざまです。ただ40人のビデオクリップを見ていくだけでも、とてもおもしろいコンテンツです。
このプロモーションは、サイト公開と同時にテレビCMが放映されており、最近流行の「続きはウェブで」という手順をとっています。
CMでは検索フォームが出てきて、「結婚します。マリエール」というキーワードを入れるように案内されています。そして公式サイトを訪問すると40人分の全CMが見られるというわけです。
ちなみに「結婚します。マリエール」とキーワード検索すると、Yahoo!ではこの公式サイトがトップに上がってくるのですが、Googleだと別のサイトが1位で、しかもそれが知り合いのブログだったのでちょっと笑ってしまいました。
ただマリエール東海はこのような事態も踏まえて、AdWords(SEM)のキーワードを買っています。「検索された時に1位を取れなかったらどうするか」という対応力も現代のマーケティングでは非常に重要です。
PGMを推進すると、結果的に公式サイトの被リンク数が増えることになるので、1位を取れる可能性は高いのですが、これだけブログが広まると、ちょっとしたことで首位を奪われてしまうことも珍しくありません。
もし検索された時にブログなどに1位を取られてしまっても、公式サイトを目指して検索してくれたユーザには、SEM(Search Engine Marketing)できちんと公式サイトへ誘導しなければなりません。その一方でブログに取り上げられたことを喜び、検索1位のサイトにお礼のコメントを残すくらいのことをしてもいいでしょう。
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河野 武(コウノ タケシ)
1974年7月3日生まれ。立命館大学経済学部卒。コミュニケーション・デザイナー。マーケター。企画屋。
1997年、ニフティ入社。2001年にニフティ退職後、フリーターとして数年過ごし、2004年から2005年までオンライン書店ビーケーワンの専務取締役兼COOを務める。ECサイト初となるトラックバックを導入し、また「入荷お知ら...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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