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【特集】IPとマーケティングの関係を探る

50周年を迎えた「日清焼そばU.F.O.」がオリジナルIPを「コロコロコミック」で育てる理由

伊藤 桃子(編集部)[著] / 関口 達朗[写]

「日清焼そばU.F.O.」は、2025年3月よりギャグ漫画「こい丸」を「月刊コロコロコミック」で連載している。なぜ既存IPとのコラボではなく、自社キャラクターを作り上げたのか。その背景にはα世代との長期的な関係構築という視点があった。ブランドに流れる思想から、オリジナルIP育成のコツまで、同社三浦氏と成瀬氏に詳しい話を聞いた。

「U.F.O.」が持つ“エクストリーム”な世界観

──「日清焼そばU.F.O.(以下、U.F.O.)」の特徴やユーザー層について教えてください。

三浦:1976年に発売された「U.F.O.」は2026年で50周年を迎えました。“カップ焼そば+油そば”カテゴリーで売上No.1のロングセラーブランドです。100年続くブランドを目指すにあたり、戦略ターゲットとするZ世代にも「自分たちのブランド」と思ってもらい、愛されることを目指しています。既存コアユーザーの強化を最優先に置きながらも、中長期ではZ世代やさらにその先のα世代にも「U.F.O.」との最初の接点をもってもらう必要があると考えています。

日清食品株式会社 マーケティング部 第4グループ ブランドマネージャー 三浦 由視氏
日清食品株式会社 マーケティング部 第4グループ ブランドマネージャー 三浦 由視氏

──Z世代に向けては、どのような取り組みをされているのでしょうか。

三浦:ブランドとの接点を作り出すために、様々な施策を行っています。そのひとつが、多くの若者が訪れる遊園地「よみうりランド」との継続的な取り組みです。オリジナルの「U.F.O.」を作ることができる「マイU.F.O.ファクトリー」や、ブランドの世界観を体験できるアトラクション「U.F.O.ソースシューティング」「スプラッシュU.F.O.」を展開しているほか、夏にはよみうりランドのプール内で「日清焼そばU.F.O.食堂」を営業しています。

──ブランドとして、ユーザーに伝えていきたいコアのイメージはどのようなものですか?

三浦:「U.F.O.」の最大の魅力は、焼そばを鉄板で炒めたときのロースト感を再現した“ぶっ濃い濃厚ソース”の唯一無二のおいしさです。その魅力を多くのお客様に印象的に伝えるため、“エクストリーム”を合言葉に、個性豊かなプロモーションを展開しています。

α世代の日常へ入り込む「こい丸」

──小学館の雑誌「月刊コロコロコミック(以下、コロコロ)」では2025年3月より、「こい丸」というギャグ漫画が連載中です。この取り組みはどのような位置づけですか?

成瀬:「こい丸」は、α世代である小学生を主な対象とした、次世代ユーザー育成施策の一つです。商品広告を一方的に見せるのではなく、子どもたちが楽しみながら漫画を読み、漫画の中で繰り返し「U.F.O.」に触れることで、「U.F.O.」に興味や愛着を持つきっかけを作ることを目指しています。

日清食品株式会社 マーケティング部 第4グループ 成瀬 真太郎氏
日清食品株式会社 マーケティング部 第4グループ 成瀬 真太郎氏

 “こい丸”は可愛らしい見た目ですが、「U.F.O.」を食べるとムキムキの「スーパーこい丸」になり、圧倒的なパワーでトラブルを解決するという設定があります。この可愛さと意外性のギャップによって、「U.F.O.」というブランドの世界観を小学生に親しみやすい形でお届けできていると思っています。

画像を説明するテキストなくても可
「U.F.O.」の容器にフィットする丸い体型や、麺とソースを表現したリーゼントなど、自社商品の特徴がデザインに生かされている。

──「こい丸」にもエクストリームさがあるのですね。

三浦:そうですね。ただ可愛いだけのキャラクターは世の中にたくさんいます。“やりすぎ”と思ってもらえるデザインに、「U.F.O.」らしさが出ています。

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一過性で終わらないオリジナルIPの力

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この記事の著者

伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。

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