SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

Retail & Commerce Standard 2026 powered by MarkeZine & CommerceZine

MarkeZine Day 2026 Autumn(AD)

広告の競争は「見られる」から「語られる」へ。AI検索時代に求められる「ナラティブマーケティング」とは

 これまでのマーケティングでは、広告やSEOを通じて、いかにユーザーに「見られるか」が重視されてきた。しかしAI検索の浸透により、AIが情報を要約し、比較し、ユーザーの意思決定を支援する機会が多くなっている。そこでは、企業が自ら発信する情報だけでなく、第三者から「どう語られるか」を設計していくことが重要になる。2026年9月に開催された「MarkeZine Day 2026 Autumn」では、アフィリエイト広告をはじめとしたマーケティングソリューションの提供で数多くの企業に伴走してきたバリューコマースから執行役員の天野武氏が登壇。AI検索の時代だからこそ重要性が高まる「ナラティブマーケティング」について語った。

アテンションの「奪い合い」でCPAが高騰

 動画視聴やSNS、テレビなど、生活者が隙間時間や余暇に接するコンテンツやプラットフォームは数多く存在する。テレビを見ながらECサイトでショッピングをしたり、動画を見ながらSNSに投稿をしたりと「ながら視聴」をする生活者も少なくない。

 そうした中で、広告主は限られた可処分時間の中にある生活者のアテンションを奪い合ってきた。このように、人びとの「注意」が希少な資源となり、その獲得をめぐって競争が起きる状況は「アテンションエコノミー」と呼ばれている。

クリックすると拡大します

 長年インターネット広告や検索領域に携わってきたバリューコマースの天野氏は、アテンション獲得競争の激化によってCPAが高騰していると指摘する。

バリューコマース株式会社 執行役員 Chief Marketing & Strategy Officer 天野 武氏

 「広告が表示されていても生活者の視界に入っていない『アドブラインドネス』が起きています。広告のインプレッションとしてはカウントされていても、実際には見られていない。つまり、到達効率が悪くなっているにも関わらず、CPAが上がっているのです」(天野氏)

「見られること」に最適化しすぎた広告とSEO

 コンテンツを覆うオーバーレイ広告や、閉じるボタンが見つかりづらく誤クリックを誘発するダークパターンといった悪質な例は一部だとしても、現在のデジタル広告では、RTB(Real-Time Bidding、リアルタイム入札)によってインプレッションがリアルタイムに取引されるようになり、「誰に、何を伝えるか」以上に「そのインプレッションをいくらで買うか」という価格競争に陥りやすい側面がある。

 また、ターゲティングも高度化し、ビッグデータからユーザーの反応する確率を予測することで、広告パフォーマンスを高められるようになった。一方、それはデータ上の相関や確率に基づく最適化であり、「なぜその人が選ぶのか」というユーザー理解は置き去りにされがちだ。

クリックすると拡大します

 SEOにおいても、ブラックハットSEOのような検索エンジンのハックは極端な例としても、上位表示を獲得するためのコンテンツ設計そのものが目的化し、ユーザーへの提供価値よりも検索エンジンの評価基準を優先してしまうケースがある。

 「広告はアテンションとクリックの刈り取り装置になり、SEOは上位表示をするためのテクニックへと最適化が進んできました。確かにそれでパフォーマンスが向上した面はありますが、どちらもユーザー志向ではなく、『見られる』ことに最適化しすぎているのではないかと考えています」(天野氏)

 こうしたWeb広告やSEOのあり方に大きな変化をもたらしているのが、AI検索だ。

次のページ
SEOの延長ではない。AI検索が起こす「認知革命」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2026 Autumn連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:バリューコマース株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2026/10/13 10:00 https://markezine.jp/article/detail/77680

Special Contents

PR

Job Board

PR

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング