知っておいて欲しい10の事実(2)
Flash/RSS/AJAX/動画といったコンテンツでのアクセス解析は難しい
これらのコンテンツは、ただタグを入れて終了という訳にはいきません。ツールによってどこまで対応しているかは変わってきますが、通常はアプリに手を入れる必要があります。
例えばFLASHであれば、アクションスクリプトの記述を行ってクリックした時に計測が行われるようにするといった作業が必要です。こちらも工数がかかるタイプの導入になるため、時間やコストとの兼ね合いによっては実装をまずは見送った方がよいかもしれません。
タグ設置とテストは意外とコストがかかる
タグ設置に関しては余裕を持った方がよいでしょう。通常1か月くらいの期間を想定した方がよいかもしれません。タグ設置はサイトがどのように管理されているかに大きく依存します。すべてCMSで作っている場合などは導入が早いかもしれません。しかし、コンテンツによって作成手法やオーナーが違うと、タグ設置は非常に面倒な作業になります。詳細に関しては次回の記事でふれます。
アクセス解析ツールは、アパッチログあるいはDBデータの代替にはならない
アクセス解析ツールはあくまでも、サイトの数値を補足しサイト改善や集客改善のためのツールです。サーバへの負荷、データ転送量、などなどアクセス解析には不向きなものもあります。
また、精度に関してもJavaScriptとCookieに頼っているため、決して高い物ではありません。実際の購入件数、売上額を管理しているDB程の精度はなく、置き換えられるものでもありません。アライアンスやアフィリエイトの支払いなどに使う場合もリスクを承知の上で使う必要があります。精度は決して低くはないのですが、100%ではない事を理解しておいてください。
モバイルはまったく別の世界
PCとモバイルはまったく別の世界と認識してください。UID、SSLでの動作、リファラーのある・なし、セッションのつなぎ方、サイトの使い方、リダイレクトの考え方、計測のタイミング、精度など、モバイル固有の要件が多いです。
特に、DoCoMoに関しては他のキャリアと違った独自の仕様が多いです。タグの実装自体は、各ページに入れるという導入方法が主流ではないため、難易度が低い場合が多いです。しかし、意図したとおりに数値を取ることに関しては、PCより難易度が高く工数も数倍かかってしまいます。
導入してからが本番
マーケティング担当者がツールを使い始めると、取得の仕方を変更・追加したくなります。その時にはタグの改修が必要になる場合もあるので、変更のための工数が発生します。
また、リニューアル時はURL構造が変わるなど、サイトへの大きな変更がある場合、導入と同じくらいの工数がかかります。どれくらいの頻度で発生するのかは、マーケティング担当のやる気にもよるので一概には言えませんが、半年に1回くらいは見直すことが大切なのではと個人的には思います。
今回は技術的な内容を中心に紹介していきました。次回は、導入の最後のフェーズである「タグ実装とテスト」に関しての記事になります!いよいよ導入フェーズも最後の一歩です。もう一息頑張りましょう!