コピーページよりもさらに運用を楽にするには
a2.htmlというコピーページを増やしていくと、頻繁にページを作ってアップして、という作業が面倒かもしれません。
コピーページを作らずに、
http://www.×××.co.jp/a.html#001
といった「ページ内リンクの変数名」のようなURLにしてその変数名をログから拾う、という方法もあります。これなら、たくさんのリンクをすべて変数名で区別することができます。アクセス解析ツールの使い方が若干難しくなりますが、これなら運用は楽になるでしょう。
この方法でもクッキーを使うことができます。a.htmlに、#001という変数がついていたらfrom001というクッキーを与える、というスクリプトを加え、変数名ごとに自動的にクッキー名を決定できるようにします。
また初期にもう少し手をかけられるなら、メールからのリンクURLはすべて1つのCGIにし、
http://www.×××.co.jp/cgi-bin/a.cgi?001
とすれば、CGIはその変数からリンク先を決め、クッキーを与え、という作業をすべて行なってくれるでしょう。ただ、メールに書くURLはあまりプログラム風な見かけになっていると、読者が警戒してクリックが減ることがありますから、あまり複雑なパラメータにしない方が良いでしょう。メルマガの通し番号とリンクの位置を数値化するぐらいにとどめるべきだと思われます。
CGIからクッキーを与える場合の注意点としては、cgi-binディレクトリから与えたクッキーを別のディレクトリから拾わないといけない場合があるので、クッキーのpathパラメータをサーバルートに設定しておくのを忘れないことです(少し用語が難しいですが、説明があまりにも長くなるので、クッキーの扱いなどについては、専門家にご相談ください)。
メールからリピーターを確保すること
こうした分析から、どんなメッセージを発信すればクリック率、コンバージョンレートが高くなるかをつかみ、効果を高めていきましょう。読者にとって得な情報を発信していれば、単なるDMメールを送ったときの率とは違う割合で反応がありますから、ぜひ実践したい方法です。
Webサイトはどうしても待ちの姿勢になるものですが、電子メールはこちらからいつでも発信でき、リピーターを呼び寄せることのできる「プッシュ型」の方法論として貴重なものです。
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