SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

具体例で理解する検索連動型広告再入門

検索連動型広告で成功する広告文の書き方
- 押さえておきたい5つのポイント

【ポイント2】競合他社に負けない“セールスポイント”を見つけ出して広告文に含める

 広告文を作成するにあたり、自社のセールスポイントをしっかりと理解する必要があります。しかしながら、自社のセールスポイントだと思っていた部分は、ユーザーにとってはまったく必要のないポイントである可能性もあります。ユーザーの需要を理解し、競合他社とも比較したうえで、真の自社のセールスポイントを見つけ出しましょう。

 競合と自社のサービスの優劣は、下図のようにポジショニングマップを作成すると、より明確になります。

ポジショニングマップの例:競合との差異や自社の優位性をきちんと把握しよう
ポジショニングマップの例:競合との差異や自社の優位性をきちんと把握しよう

 仮に歯のインプラント事業を行う企業が上記のようなポジショニングにあるとしましょう。この場合、価格でA社とC社に勝つことはできないため、広告文内で価格訴求をしても自社への誘導に繋がりません。このポジショニングマップを見る限り、自社がどこよりも勝っているのは“期間”なので、インプラントにかかる期間を前面に打ち出し、[期間を気にしているユーザー]を呼び込める広告文を作成して、自社サイトに誘導させれば、コンバージョンに結び付く可能性は高くなります。

期間という優位性を前面に押し出し、他社との差別化を図る
期間という優位性を前面に押し出し、他社との差別化を図る

 仮に、このポジショニングマップのD社のポジションに自社があるようだったら、別の要素を軸としたポジショニングマップを作成し、競合との違いやセールスポイントを分析しましょう。安心感や専門性、場所でのメリットなど他の要素を訴求することで、他社との差別化を図ることが重要になります。

 このように、勝てる部分で勝負するのが、広告文作成のポイントです。

【ポイント3】必ず2つ以上の広告文でテストする

 広告文はA/Bテストを繰り返しながら最善の物を育てていきましょう。クリック数やコンバージョン数の基準値や計測期間を明確に定めておき、AとBそれぞれの優劣を決定していくのが効果測定のコツです。Aの広告文の費用対効果が良ければ、Bを停止し、A+αとなる広告文を作成して再度A/Bテスト行います。

 広告文のA/Bテストに終わりはありません。改善を繰り返し、常に最善の広告文を掲載することで、より的確に有効な見込み客を呼び込みことができるようになります。

Aの広告文の費用対効果が良ければ、Bを停止
A+αとなる広告文を作成し、AとA+αで再度A/Bテストを実施していく
Aの広告文の費用対効果が良ければ、Bを停止。A+αとなる広告文を作成し、AとA+αで再度A/Bテストを実施していく

次のページ
【ポイント4】“釣る”広告文はNG

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
具体例で理解する検索連動型広告再入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

阿部 圭司(アベ ケイジ)

アナグラム株式会社 代表取締役/フィードフォースグループ株式会社 取締役。大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。リスティング広告やFacebook広告を筆頭とする運用型広告の領域が得意なマーケティング支援会社アナグラムを創業。その後、フィードフォースグループにグループジョイン後、現役職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2010/08/17 11:00 https://markezine.jp/article/detail/11217

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング