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ビジヲタ必見!「すべらない事業」の作り方

すべらない婚活サービスの作り方
「パートナーエージェント」のひみつ

さまざまな企業が参入し、熱い市場となった婚活サービス。高い成婚率で成長を続けるのがパートナーエージェントだ。MEBOによって経営権を獲得し、同社の舵取りを行う佐藤社長に、すべらない秘訣を聞いた。

Q. 貴社の事業内容を教えてください。

パートナーエージェント

 首都圏で婚活の事業をしています。いわゆるネットで完結するサービスではなく、実店舗を構え担当制によるマンツーマンのサービスを提供しています。

 この業界では初めてのISO9001(品質 マネジメントシステム)を取得し品質の高いサービスを提供しているのが当社の特徴です。

Q. 現在の会社を立ち上げるまでの経緯を教えてください

 大学3年生の時、立ち上がったばかりの広告・マーケティング系のベンチャー企業オプトに勤め、そのまま就職し営業やメディアの立ち上げなど行っていました。その後、婚活の大手の会社でマーケティング担当役員を務めた後、テイクアンドギヴ・ニーズの子会社とし現在の会社を立ち上げました。

 2008年5月にMBOの一形態であるMEBO(編注:経営陣だけでなく従業員も買収に加わるMBO)を行い、現在は独立資本の会社となっています。

Q.MEBOを選択した理由を教えて下さい

 親会社の経営環境の悪化が要因です。

 当時、業界の殆どは前払制でしたが当社は業界では初めての完全月会費制で事業を開始したため、大きな赤字額が先行するモデルでした。私は当社を立ち上げるために入社をしたので、事業計画の策定やサービス設計、マーケティング、採用・教育まで、独自の経営をさせて頂いた特異な存在でした。

 当社を継続保持できないと宣告された時も自然に「では私個人が引き受けます」という言葉がでました。

Q.MEBOの前後で、経営者として変化したことはありますか?

 大きく変化したところはないです。

 資金調達をする時はオーナー経営者を実感しますし、新卒からずっと上司がいる環境で仕事をしていたので、初めての体験を楽しんでいる程度でしょうか。

Q.結婚情報サービスの市場規模を教えて下さい

 結婚情報サービスは、3000ほどの事業者がおり、その殆どが個人経営で市場規模も500億程度と小さいです。また、独身者の利用率も数パーセントとまだまだニッチな市場です。

Q.結婚情報サービス市場の底上げには何が必要でしょうか?

 我々のような一事業会社ができる事は、ひとりひとりの顧客に対し真摯に向き合い一人として期待を裏切らないサービスを提供する事です。

 最も高い成果を残した会社が、もっとも顧客の支持を得られ、結果シェアを獲得する。そんな存在になれた結果、この業界全体が底上げできるのではないかと考えています。

 世の中には消えてなくなる産業もある中、40年弱続いたこの業界は社会に必要とされているからに他なりません。

 しかし、市場が大きくならないのは、少ない利用者にも関わらず、満足している顧客が少ないからでしょう。ヒットビジネスでも、ブームビジネスでもなく、成熟した市場の中では今までになかった新しい仕組みを導入し、顧客の支持を得られることが重要だと考えています。

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Q.貴社の競争優位性や差別化は何になりますか?

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この記事の著者

矢作 嘉男(株式会社ハチワン)(ヤハギ ヨシオ(カブシキガイシャ ハチワン))

株式会社ハチワン代表取締役。New Jersey City University卒。
中国人観光客向けクーポンサイトなどインバウンド媒体を運営。
2011年、中国のインターネットプロモーション事業を行う北京博洛密網絡科技有限公司と提携し、中国向けプロモーション事業を開始。本当に成果の出る中国市場向けインターネットマーケティングのみをを提供し、インバウンド向けから中国現地進出向けまで数多くの実績を持つ。
プロモーションのご相談:info@813.co.jp

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/10/26 10:00 https://markezine.jp/article/detail/12106

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