口コミが起こりにくい製品を扱うBtoB企業には動画SEOは一層重要
せっかく動画を制作したのなら、動画を使って集客も強化する。
Brightcoveには元々、TwitterやFacebookと連係して口コミを促進するような機能は備わっていたが、直近のアップデートでYouTube Syncなどの動画SEO関連の機能が新たに加わっている。近日中にもGoogleに動画サイトマップを自動送信する機能が追加され、「3回くらいのクリックでサイトマップが自動生成されるようになる」(須賀氏)という。
実装されれば、動画に出ている俳優などの肖像権の問題などからYouTubeに動画をアップできないという企業も、動画SEOに取り組みやすくなるだろう。
ちなみに動画サイトマップを送るか送らないかで、Googleにインデックスされる動画の本数はまったく違う。ブライトコーブの資料によると、動画サイトマップを送信する前まで176本しかインデックスされていなかったものが、導入後は約27倍の4824本も認識されるようになったそうだ。
「YouTubeは巨大なサイトで人もたくさん集まります。以前はただ動画を載せるだけでもそれなりにトラフィックが集まりましたが、今はアップするだけでは見てもらえません。タグを使ってYouTubeでの検索に引っ掛けようとする企業が現れ、続いてGoogleの検索結果にも反映されるようになりましたから、さらに検索対策をしようという流れが強まりました。BtoC企業なら動画で口コミを起こす仕掛けをやりやすいでしょうが、BtoB企業の場合は口コミが起こりにくい。その分、検索エンジン対策の重要性が大きくなっているのではないでしょうか」(須賀氏)
Brightcoveは今後も「動画で集客する」部分の機能開発に注力していく計画。YouTube Syncの機能を拡張し、既に備わっているPodcast、Facebook、Twitterなどとの連係機能についても強化していきたいと須賀氏は話している。