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話題のサービス「LINE」関係者インタビュー

LINEがスマ―トフォンのマスメディアになる未来予想図、広告商品としての魅力とポテンシャルに迫る【第2弾広告事業編】


LINEを広告商品としてよりパワーアップさせるための2つの課題

 現状の課題についてたずねたところ、「海外展開と機能追加」という2つのこたえが返ってきた。

 「広告事業の海外展開はすでに取り組んでいますが、本格的にはこれからですね。日本の次にユーザー数が多いのが台湾やタイ。LINEは全世界で単一のプラットフォームなので語学の翻訳さえできれば、全世界に同じメッセージを同時に配信することは可能です。とはいえ世界でみんなが同じ感覚かというと微妙に違うと思いますので、日本企業が多く進出している台湾やタイなどのアジア・パシフィックエリアのいくつかの複数の国で同時にアカウントを開いたり、同時にスポンサードスタンプをやるなど今後チャレンジしていきたいですね。ゆくゆくは日本企業だけでなくて、外国の現地企業もクライアントに取り込んでいきたいです。実際に、台湾やタイの企業からお話もいただいています」

 「LINE公式アカウントは、いまは単純なメッセージとそれにプレゼントキャンペーンをからませてタイアップページを1枚つくるなど、動画や写真も送れますが、表現としてはあまりリッチな表現が現状ではできていません。

 これからはPRページの機能を追加して、より立体的に表現できるようなページへ機能追加をしていきます。今後は単純にクーポンを配信するだけでなくてもっといろいろと展開できるようにしていきます。そうなれば、営業の幅が広がりますし、冒頭に話したようにLINEにアカウントさえ開いてもらえれば企業はスマホのメディアを自分たちでたちあげなくても、LINEのマーケティングプラットフォームで完結できる世界に一歩近づきます。広告商品として、よりパワーアップさせていきます」

LINEがスマ―トフォンのマスメディアになる未来

 今後の展望をうかがった。

 「私はインターネットの広告ビジネスに長年携わってきて、インターネットの広告はマス広告などに比べて、広告のプランニングをする際に、なかなか優先度合が低いと感じてきました。その順番をLINEだったら変えられるチャンスがあると私は思っています。テレビCMをやるような感覚で、まずLINEのアカウントを開いていただく。キャラクターがあればLINEでスタンプをやる。『まずやらなきゃいけないでしょ』というチョイスになるようなメディアにLINEはなれる可能性がある。そんなメディアになりたいと、広告ビジネスに携わるものとしては思います」

 「もちろん、今後もいろんなサービスの機能追加を行ったり、ユーザーのスマホの使い方もどんどん変化していくので、そうゆう存在になれるかは本当にこれからが勝負です。LINEをファーストチョイスに限りなく近い存在の広告商品に成長させていきたいです」

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/29 15:20 https://markezine.jp/article/detail/16550

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