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「こんな業務アプリがあったらいいな」をカタチにするサイボウズの「kintone」(AD)

増殖するExcelファイル。連絡はメール、Skype、チャット。サイバーエージェント社員が語る「シゴトの現場、あるある!」座談会

 データを活用してビジネスを加速させたいけれど業務の現場は意外とアナログです。そんな業務の隙間を埋める便利な業務アプリを提供しているのがサイボウズの「kintone」。今回、時代の先端を行くサービスを世に送り出しているサイバーエージェントの皆さんが座談会を開催。「うちの会社にもあるある!」とうなづきたくなる、現場のお話がたくさん飛び出しました。

サイバーエージェントで、こんな仕事をしています

サイボウズの「kintone」は、業務のスキマを埋めるさまざまなアプリを提供しているクラウドサービス
サイボウズの「kintone」は、業務のスキマを埋めるさまざまなアプリを提供しているクラウドサービス

— 今日は、人気のアプリやサービスを次々と展開しているサイバーエージェントでお仕事をされている3人の方にお集まりいただき、日々どのような業務をこなしているのか、また社内での情報共有をどのように行っているのかをおうかがいして、サイボウズの業務アプリ「kintone」が活躍しそうな業務の“スキマ”を探っていきたいと思います。では、まず自己紹介からお願いします。

田宮 私はウェブアナリストとして「Ameba」で展開しているコミュニティサービスの各プロジェクトの数値を見て、そこからどのような施策を打つかをアドバイスする立場にあります。HadoopからHiveQLを使ってデータを出すのはもちろんですが、ただの分析屋にならないよう、ログの設計から具体的な施策に落とし込むところまで関わっています。

左から、田宮直人氏、武内美香氏、谷井靖史氏
左から、田宮直人氏、武内美香氏、谷井靖史氏

武内 私は新卒3年目で、最初は広告営業でリスティングの運用などをしていました。去年の10月に異動になり、今は「Amebaなう」という"つぶやき”サービスのプロデューサーとして、運用や企画、数字の分析などをしています。田宮さんに出してもらった数字をもとに、施策に落として運用・改善するのが主な業務です。

谷井 私は2人と違ってコミュニティサービスではなく、「Ameba」のゲームのレベルデザイナーとしてサービスの新規立ち上げ、運用に関わっています。 この職種は社内は私だけで業界でも少ないです。 新卒でエンジニアとして入社して3年目に、社長から「これからは携帯ゲームの時代がくる」と言われ、 社長室を経てAmebaでプロデューサーとして携帯ゲームの新規開発、運用を行っていました。1年前よりレベルデザイン業務に特化してAmebaスマホゲーム全体に関わっています。 Amebaの中で携帯ゲーム事業に関わっている一番古いメンバーですね。

社内での情報共有に欠かせないExcel

— 田宮さんはデータを出すのがご専門ですが、プロデューサーである武内さんとはふだんどのようなやりとりがあるのでしょうか。

サイバーエージェントネットビジネス総合事業本部インキュベーション室田宮直人
サイバーエージェント
Ameba事業本部
Amebaマーケティング&テクノロジー室 マーケティンググループ 
田宮直人氏

田宮 週一回定例ミーティングはありますが、数字が出たら定例を待たずに席に行って「データ出ました。このへんが気になっているんですけど」「こんな施策打てば上がると思うんですけど」と話をします。データを出す側とサービス担当者の間で問題点の擦り合わせがないと、データを出しても「ふーん、ありがとう」という感じで終わってしまうので、反応を見るためにも、可能な限り顔を合わせてやり取りしています。

武内 たとえば「ここでユーザーが離脱しているのはなぜだろう」というときに仮説をいくつか立てて、こういう数字がとりたい、こういう仮説だった場合はこういう改善をしていきたいという話をして、田宮さんにその数字をとるためのログの設計をしてもらいます。仮説が当たっていればその施策を打って、PDCAをまわしていくというのをずっと繰り返していきます。

— データのやりとりには何を使っているのでしょう。やはり、Excelですか?

田宮 基本はExcelでやり取りしています。HiveでCSV形式のデータをダウンロードしてくるんですけど、そのままだとわかりにくいので、Excelでピボットテーブルを使ってある程度きれいにして、そこからデータを抜いてグラフにしたりという感じです。

サイバーエージェントAmeba事業本部コミュニティ事業部プロデューサー武内美香氏
サイバーエージェント
Ameba事業本部 コミュニティ事業部プロデューサー 武内美香氏

武内 私のExcelの使い方には2パターンあって、ひとつは、定期的に出てくるデータをダウンロードして並び替えや比較をして、運用しやすいかたちにつくっていくもの。もうひとつは、アナリストの人に依頼して出してもらった数字の分析です。

田宮 プロデューサーやプロジェクトによってカラーがあるんですが、武内はデータに関してちゃんと仮説ありきで依頼してくる。わりと器用で、僕が出したデータもいい感じに加工してくれるし。

武内 Excelが好きなんです、私(笑)。分析して何パターンかグラフをつくって、いろんな角度からデータを見るのが好き。田宮さんの広い視点から見たデータと、自分が見る細かい数字の分析の両方をやっています。

— 谷井さんは、どのようにExcelを使っているのでしょうか。

谷井  私はログから整形するというのは全然やってないんです。今日はこれを持ってきたんですけど(複数の表が印刷された大きな紙を取り出す)、私が行っているゲームのレベルデザインというのは、 ゲーム上に出てくるすべての数値を決める仕事です。 数値を決める、というとわかりにくいのですが、ゲーム好きな方は「ボスのヒットポイント(※)を決めています」と言うとすぐにピンとくるかと思います。

サイバーエージェントアメーバ事業本部モバイルゲームDivゲームデザイナー谷井靖史氏
サイバーエージェント
Ameba事業本部
セントラルデータコンサルティング室
レベルデザイナー 谷井靖史氏

 でも「ボスのヒットポイントは100万です」というだけでは意味がなくて、なぜ100万という数値になったのか、その数値を決めるまでのすべてのプロセスをExcelに落とし込んで見えるようにしておかないといけない。

 セルに複雑な計算式が直接入ってるというのは好きじゃないですね。 「この数字、50000ってなってるけど、どうしてこうなったの?」と聞かれたと きに 「この数値とこの数値を加えました」というふうに説明できないとゲームのプランナーやエンジニアにわかってもらえない。だから極力Excelの関数は使わずに、足し算、引き算、掛け算くらい。 割り算も行わずすべて小数点の掛け算に直しています。そうしないとシステムに数値を入れるときに問題が生じる場合もあるので。

田宮 SUM関数も使わないんですよね。

谷井 どこからどこまで足してるのかわからなくなっちゃうんで。1個ずれると大変なんです。数字が「1」違うだけで意図した動作をしない、というのが発生する。 私が担当している『ガールフレンド(仮)』は月間10億スペンド規模のサービス(2013年7月決算発表時点)。 そういうサービスで「SUMで数値が1個抜けてました」というのは大事故になる。

— すごいお仕事ですね。その作業はExcelでやるのが一番いいのでしょうか。

谷井 Excelを使ってはいるのですが、本当は使いたくないというのが正直なところ(笑)。 元エンジニアで逆にExcelが面倒くさいんです。

武内 エンジニアの人は、みんな嫌いですよね。(一同うなづく)

田宮 Excelは修正すると自動で補正してくれることがありますが、その対応が想定と違ったり……。「あれ?」と思うことがあるんです。

※ヒットポイント:そのキャラクターの体力を表す数値。そのキャラクターを倒すために必要なダメージの総量。

次のページ
Excelの使い方、こういうところが気になります

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2013/10/23 19:37 https://markezine.jp/article/detail/18502

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