スマートフォンゲームユーザーの拡大を受け、日本は2013年12月に、AppStoreやGooglePlayをはじめとしたアプリマーケットにおける売上高で、これまで首位だった米国を初めて上回り、世界一になった。米国やアジアをはじめとした、海外デベロッパーの日本向けプロモーションニーズも増えており、日本のスマートフォンゲームユーザー動向は世界から注目されつつある。
このような背景を受け、CyberZは日本特有のスマートフォンゲームユーザーの行動傾向を把握し、スマートフォン広告における効果を最大限に引き出すことを目的として、スマートフォンゲームユーザー動向調査を実施した。
普段遊んでいるスマートフォンゲームのタイプ
本調査では、スマートフォンのOSをiPhone、Android半数で回収した。遊んでいるスマートフォンゲームのタイプは、有効回答数700サンプルのうち、「アプリ」が約6割、「ブラウザゲーム」が1.5割、両方同時に遊んでいるユーザーは全体の2.5割となった。
アプリ:AppStoreやGooglePlayからダウンロードして遊ぶゲームのこと。ネイティブ、ウェブアプリを含む。
ブラウザゲーム:Ameba、GREE、Mobage等のマイページから遊ぶゲームのこと
最もよく遊ぶゲームジャンル
最も遊んでいるゲームジャンルは、「パズルRPG」が過半数を超えた。次いで「カジュアルゲーム」が2.5割、「カードゲーム」が約2割となった。ブラウザゲームユーザーは、「カードゲーム」の割合が約3割と高く、一方アプリユーザーは、「カジュアルゲーム」および「元祖RPG」の割合が高い傾向にあった。
1回あたりの平均課金額
1回あたりの平均課金額は「300円未満」が過半数を占めた。ユーザー別にみると、ブラウザゲームのみユーザーは「500円以上」が約4割を占め、アプリのみユーザーよりも1回あたりの平均課金額が高い傾向が確認できた。
月額平均課金額
月額課金額の平均は「300円未満」が57.0%に。次に「1,000円以上5,000円未満」が13.5%となった。ユーザー別にみると、ブラウザゲームのみユーザーは「5,000円以上」の割合が10.4%を超え、アプリのみユーザーの割合5.6%よりも高い結果に。
新しいスマートフォンゲームをインストール・はじめたきっかけ
「今遊んでいるゲーム内で表示された広告を見て」が29.1%と最も高い結果に。次いで、「マーケット内のおすすめを見て」が27.7%となった。一方、一か月以内に課金がしたことがあるユーザーに関しては、全体の傾向と比較して、「今遊んでいるゲーム内で表示された広告を見て」が35.1%、「事前登録サービスで特典がもらえるので登録した」が21.9%と高く、スマートフォン広告の影響がやや大きいことが確認できた。
【調査概要】
調査主体:CyberZ
調査時期:2013年12月9~11日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:普段スマートフォンゲームで遊んでいる15~69歳の男女
調査機関:シード・プランニング
有効回答数:700サンプル
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