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「モバイルアプリを通して、顧客とエンゲージメントを築く」CRITEOが描く、モバイルアプリ内リターゲティング広告のカタチ


アプリを通して消費者とエンゲージメントを築く

 今日、米国の消費者は、平均で1日に2時間38分ほどスマートフォンやタブレットに時間を費やしている。そのうち約8割の時間はアプリの利用時間が占めている(FLURRY調査)。また、日本ではスマートフォンからのアプリの利用時間はWebサイトの訪問時間の2倍超という調査結果も出ており(ニールセン調査)、これから消費者のモバイルシフトが進むにつれて、広告主はアプリを通して消費者とエンゲージメントを築いていく重要性はますます高まることが予想される。

参照:Flurry Five-Year Report

 「モバイルアプリにおけるショッピングへの消費者の敷居は低くなっており、リサーチから購入まで一連の流れがモバイルデバイスで完結するようになってきています。しかしながら一方で、そのような消費者の変化に、広告の世界では十分に応える体制が整っていませんでした。つまり、モバイルデバイス上のショッピングを促すための広告ソリューションが存在していなかったのです。その空白を埋めるのが、今回リリースした広告ソリューションです」

 また、同社は昨年の7月にAd-X Tracking社を買収したが、これは、今回のモバイルアプリ内広告ソリューションにおいて欠かせないシナリオの一つであった。この買収により、アプリ内におけるユーザー行動のトラッキングが可能になり、同ソリューションに必要不可欠なインフラの要素が揃った。

広告の存在とユーザーのアプリ体験のバランス

 とは言うものの、モバイルアプリの広告枠は小さい。PCと同じような高いCTRを、モバイルアプリ内広告で出していくには、どのような課題があるのかをたずねたところ、「このバージョンでは、バナーは通常の従来型の広告サイズ(320x50)をベースとしているが、リターンは既存のフォーマットでも十分に出すことができると確信している」とMorse氏は語る。

 「もちろん現状に満足しているわけではないので、従来型の広告規格の代替に関しても、模索はしていきます。しかし、最も大切なのは、アプリ内の広告の存在とユーザーのアプリの体験の最適なバランスを築いていくことです」

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ブランド保護と広告パフォーマンスはトレードオフではない

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

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2014/01/27 19:17 https://markezine.jp/article/detail/19171

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