ExactTargetが解決する3つの課題
「新しい時代のマーケターの関心は3つある。データ、ジャーニー、One to Oneだ。どの国のマーケターに聞いても同じように関心があると答える。これは、この3つをどう扱っていけばよいか難しい課題を抱えているということでもある」(ホークスレイ氏)
例えば、データについては、Webやスマートフォンから顧客や商品に関する膨大なデータが得られるようになり、それをどう扱っていいか困ることが増えてきた。その際には「膨大なデータを単一のビューで管理し、意思決定につなげられるかどうかがポイント」(同氏)になる。また、ジャーニーとは、購買サイクルや購買までの行動、ブランドに対する関心などを顧客のライフサイクルに合わせて把握できるようにすることであり、そこでは「ユニークで新しい管理方法が求められるようになった」という。最後のOne to Oneでは、顧客その人に最適化したコンテンツを提供し、顧客と本当の意味でつながりを持つことがポイントになる。そのうえで「ExactTargetのコンセプトは、この3つの課題をすべて解決することだ」とアピールした。
Barneys New Yorkの活用事例
マーケティングディレクターの加藤希尊氏は、バーニーズジャパンがExactTargetで実現する将来像を、具体的にデモをして見せた。マーケターはSalesforce1アプリと社内コラボレーションツールChatterによって、アイデアやキャンペーンの結果を簡単に共有できる。ExactTargetはSalesforce1アプリに展開できるため、キャンペーンの状況や顧客の反応をモバイルだけで一元的に管理することが可能だ。また、ExatTargeを使うと、マーケターはマーケティングに必要なすべてのアプリにアクセスできる。メール、モバイル、ソーシャル、Web、データ、マーケティングオートメーションなど、機能も豊富だ。
例えば、マーケターがアプリのダウンロードを促進させるためのカスタマージャーニーを実行するアイデアを思いついたら、その場でアイデアをChatterで共有し、ExactTargetの「Journey Builder」を使って、アプリのダウンロードまでを設計することができる。よく使うキャンペーンなどは事前に登録されており、項目をドラッグ&ドロップで組み合わせるだけで設計が済む。
キャンペーン実施後は、ソーシャルメディアの反響を分析したり、ソーシャルメディアへの書き込みをトリガーにした新しいメールマガジン登録のキャンペーンやアプリ経由で店舗に誘導するためのキャンペーンなど、新しいカスタマージャーニーの展開につなげることができる。こうしたカスタマージャーニーに対して、顧客はどのように反応しているかについてもダッシュボードで一元的に把握することが可能。「ExactTargetを使うことで、企業は新しい時代のOne to Oneマーケティングを実施することができる」(加藤氏)とした。