SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

統括編集長インタビュー

「最適化ではなく“最大化”を支援」ガンガン成長中のKAIZEN platformが描く未来


データとクリエイティブのマッチングを推進

押久保:サイト以外の接点も含めて、どこに課題があるのかを見つけて直していくと。

須藤:ええ。この1年ほど、大量のサイトログを解析してきて、事業の成果に対して「どこがボトルネックになっているのか」をサイトに留まらずに特定できることが分かりました。

 そこで、ユーザー体験全体から課題を抽出し、それを解決することによる事業への貢献を可視化して、優先順位をつけてレコメンドできるようにしました。ここでの課題を成長へのインサイト、“グロースインサイト”と言っていますが、これを発見して解決します(※グロースインサイトの機能は、現在クローズドβ版テスト中)。

滝野:M1やF1といったユーザー属性別、流入経路別、接触した広告別などのコンバージョンもダッシュボード上のプルダウンで簡単に確認・選択できるようにして、あらゆるユーザーに最適な出し分けを可能にします。一方で、現在500人ほどのグロースハッカーがそれぞれどのくらいコンバージョンを上げているかというログも取っているので、データとクリエイティブのマッチングの精度も高めていきます。

押久保:そう考えると、オンラインのすべての接点を連携させて見渡せるプラットフォームがないと、本当の意味でのコンバージョン最大化はできないともいえますね。

小川:そう思います。これまでのサイトの改善でも、平均52%というCVR改善が実現しているので、今後もさらに効果の最大化を実現していきたいと考えてます。企業のビジネス最適化の可能性は、無限大というと言い過ぎかもしれませんが(笑)、そのくらいの自負と思いがあります。

グロースハッカーのモチベーションを上げる仕組み

押久保:なるほど。グロースハッカーについてもう少し伺いたいのですが、クリエイティブをクラウドソーシングしているということですよね。

須藤:そうですね。既存のクラウドソーシングサービスと違うのは、女性向けのデザインが得意とか、さらに言えば「自分が主婦だから主婦の気持ちが分かる」といった各デザイナーの強みを効率よく発揮できる点です。例えばダッシュボードのプルダウンで「20代女性にコンバージョンの高いLP」「60代男性に~」などいろいろと試していくと、明らかに違うんです。女性には、おトクな訴求が受けているとか。そこで、得手不得手のマッチングを図ります。

小川:モチベーションの面で言うと、僕らの目標は時給5,000円。月収80万、100万も今は夢ではないところまで来ています。

 大手企業のコンバージョンがそれこそ10%上がれば莫大な額になるので、実力のある人にそれを分配できる。また、既存サービスは基本的に一案件をひとりが請け負いますが、僕らはグロースハッカーの強みを把握して、女性向け、スマートフォンUI、など得意分野が共通するチームを組んで進められます。

須藤:仮に10人で分担できると、納期が短くなる、アイデアが活性化するほかに、1日数時間しか使えない人も能力さえあれば参加できます。すでに社内では実践していますが、働き方の多様化にも当社の事業が役立てば、と思っています。

次のページ
福岡でグロースハッカーを育てる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
統括編集長インタビュー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/10/03 12:17 https://markezine.jp/article/detail/20905

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング