コストをかけずに簡単にネットショップをスタートアップ!
いわゆるネット通販が一般的になったのは、ここ10年ほどです。そして、その市場規模は年々増加していて、2012年で約9兆円規模、しかも、ほとんどのネット通販ジャンルにおいて2桁成長している業界なのです。日本の消費全体に占める割合はまだ3%程度ですが、現在の経済情勢の中でも成長し続けている貴重な分野でもあります。
リアル店舗としてお店を開店するとなると、かなりの資金と時間、労力が必要になりますが、ネットショップなら少額資金でスタートアップでき、短期間でビジネスを始めることができます。企業はもちろん、個人まで続々と参入してくるのは当然だと言えるでしょう。それだけに、競争も激しいのがこの分野でもあります。最近では、Yahoo! ショッピングの出店料を無料にするなど、情報収集も怠れません。
さて、小規模なネットショップのスタートアップには、大きく分けて次の4つの方法があります。
- 制作会社に依頼してサイトを作る
- 大手ショッピングモールに出店する
- 独自にネットショップを構築する
- ネットショップ構築サービスを利用してサイトを作る
小規模なネットショップの場合、運用をアウトソーシングする予算を捻出するのは難しいでしょうから、開店後のネットショップの運用自体は自分で行うことを前提として話を進めます。
1.制作会社に依頼してサイトを作る
1のケースは、ネットショップサイトの構築をアウトソーシングして開店するケースです。面倒なことは制作会社がやってくれるので楽ではありますが、その分、費用がかなりかかります。また、制作会社は星の数ほどああるため、どこに依頼するか選定も問題になります。
したがってこのケースは、資金的に余裕のある企業が利用するケースとなります。かけたコスト以上の売り上げ規模の拡大とリターンを期待できるからです。したがって、予算面から小規模なネットショップのスタートアップには適しません。
2.大手ショッピングモールに出店する
大手ショッピングモールに出店し、モールの機能や「集客力」を利用してスタートアップし、自分で運用するのが2のケースです。最も一般的なネットショップ開設方法だと言えるでしょう。
しかし、このケースでは、運用コストが意外とかかります。初期費用から月額の基本利用料金や売買代金の数%のシステム利用料など、なんだかんだでネットショップを維持するためのランニングコストが必要になるからです。
また、モール内には、たくさんの店舗がひしめいているので、同じ商品を扱っている場合、常に値付けを検討し続ける必要があります。さらに、システム的な制約から、どのショップも似通ったサイト構造やプロモーションになってしまい、他店舗との差別化があまりできないという問題もあります。
とは言っても、小規模なネットショップの場合、サイト構築から運用までをアウトソーシングする予算はないので、ほとんどのネットショップのオーナーさんは、まずは大手ショッピングモールでネットショップを開店し、自分で運用しています。
なぜなら、サイトの構築から運用まで手間とコストを最低限に抑えつつ、通常は一番苦労する「集客」をモールのキャンペーンやプロモーション、そしてモール自体の知名度を利用することができるからです。また、大手モールであれば安心してスタートアップできるということも背景にあります。
3.独自にネットショップを構築する
とにかく、限りなくお金をかけずに独自にネットショップを構築したいという猛者が採用するのが3のケースです。
しかし、この方法は、完全に自分の意図に沿ったショップが構築できる反面、インターネットやホームページ制作の知識やノウハウ、プログラミング技術が必要なため、現在は少数派です。
4.ネットショップ構築サービスを利用してサイトを作る
そんな中で、最近注目を浴びているのが、4の構築サービスを使ったネットショップの立ち上げです。
ネットショップ構築サービスとは、サイト構築から決済、プロモーションまでがワンパッケージになった、ブラウザ上に自分でネットショップを作ることができるインターネット上のサービスのことです。
3のようにゴリゴリとプログラミングすることもなく、まるでプラモデルのようにネットショップを作成することができ、しかも、利用料金無料をはじめとして、非常に低コストで利用できるため、急速に利用者が増えています。
本連載では、この構築サービスを使ったネットショップのスタートアップについて解説していきます。(続きはECzineで)
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