複雑化するユーザー行動をオムニチャネルで捉える
MZ:ではここからは、今回のパートナーシップに参画された7社から3社の方に、その背景などを聞いていきます。はじめにJSOLの小畑さん、事業内容とクライアントの課題を教えていただけますか?

小畑:当社はNTTデータと日本総合研究所の資本による、ERP(基幹業務ソフトウェアパッケージ)の導入をメーンとするトータルITプロバイダです。流通・サービス業のクライアントが多く、以前から物流やMDなどでのソリューション提供に加えて、購買分析やキャンペーン管理などのデータベースマーケティングも支援しています。
その一環で今、特に注力しているのが、オムニチャネル化です。多くの企業がメールやダイレクトマーケティングでのアプローチを行っていますが、デジタル化が進み、ユーザーがシームレスに行動している中では、すべての接点を統合的に捉えて効率的にコミュニケーションを図ることが求められています。
MZ:デジタルマーケティングを駆使して、顧客接点を最適化していくと。
小畑:はい。Silverpopの導入によって、オムニチャネル化を含めた統合マーケティングソリューションの提供を進めるのが狙いです。今後はデータベースマーケティング、デジタルマーケティング、ビッグデータという3つの領域をすべて当社がカバーし、クライアントを一括してサポートしていきます。
リアルとウェブを横断したアプローチが可能に
MZ:次に、ウェブスマイルの渡辺さんに伺います。事業内容と、パートナーシップ参画の意図をお教えください。

渡辺:当社はリアルのイベントとウェブの総合プロモーション支援を行っています。かねてから、リアルとウェブで企業内のセクションが分かれていることが多く、連携しづらいことが課題になっていました。そこでSiverpopのリリースを受け、このツールで当社が目指す連携が可能になると確信したのが、参画の背景です。
MZ:リアルとウェブの各種コミュニケーション手段を横断して顧客にアプローチしていく、ということですか?
渡辺:そうですね。連携ができないとオムニチャネル化もできないので、その部分をSilverpopで解決します。当社の強みである、店舗やイベントなどでのリアルなプロモーションをネットでのユーザー行動とひもづけて、最適な接客を実現していきます。
MZ:既存のマーケティングオートメーションツールとは、どのような点が異なりますか?
渡辺:データが十分すぎるほど取得できますね。それから、既存ツールはデータベース連携ができない場合が多いのですが、それをカバーしていることも大きいです。