グローバル企業に求められる統合プラットフォーム
MZ:最後に、シンフォニーマーケティングの庭山さんに伺いますが、かなり特殊なビジネスをされているそうですね。

庭山:日本では珍しいかもしれません。当社は営業見込み案件を創出し、企業や販売代理店に安定供給する、デマンドジェネレーションのアウトソーシングの会社です。
MZ:今回のパートナーシップを組むきっかけは、何でしたか?
庭山:当社のクライアントは国内の大手メーカーが中心で、生産管理ツールやCADなどでのIBMユーザーが非常に多いのです。加えて、売上の海外比率が国内を上回っている場合が多く、海外の代理店が製品を取り扱っているものの、その可視化がまったくできていない状況があります。
そのため、既存システムと連携できて、グローバルで使えるマーケティングプラットフォームを探していました。そこへ「IBM Silverpop」の展開を聞いたので、ぜひ提携したいと考えました。
MZ:なるほど。利便性の面ではいかがですか?
庭山:マーケティングオートメーションツールにはいくつかの出自がありますが、Silverpopはメール配信から進化しているので、まずメール機能が圧倒的に優れています。その上で、プライマリーキーにメールアドレス以外も設定できるので、データマネジメントに柔軟性があるのも利点です。
パートナー企業の強みやノウハウを活かした展開に期待
MZ:では改めてIBM岩佐さん、Silverpopへの期待と、パートナーシップを通した展望をお聞かせいただけますか?
岩佐:Silverpopは、既存のマーケティングオートメーションツールが行うシナリオ設計からアプローチの自動化に留まらず、リターゲティングなどを通してコンバージョンを高める収益化の機能、そしてデータを収集・蓄積するプラットフォームの機能の計3つが統合されています。私たちも昨年後半より実際の企業への導入を支援し始めて、Silverpopがカバーする範囲の広さ、その実力に驚きました。
それだけに、成果を最大化するためには、提供側の的確な提案とコンサルティングが重要になります。
MZ:それを、IBMの直販に加えてパートナーの再販でも行っていくのですね。
岩佐:ええ。先ほど具体的に3社様からお話いただいたように、それぞれのビジネスパートナーには強みとノウハウがあり、クライアントの課題をよく把握されています。それらと「IBM Silverpop」の特長とをすり合わせて、必要とされるクライアントに迅速に提供いただけると考えています。
今、業種を問わず、顧客には百貨店の外商に匹敵するほどのパーソナライズした対応が求められていると感じています。オンライン、オフラインを問わず、そういったきめ細やかさを可能にするSilverpopを、今回のパートナーシップを通して多くの企業に活用していただきたいですね。