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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

統括編集長インタビュー

データとシナリオ設計の両方に精通するプロデューサー集団「ベストインクラスプロデューサーズ」発足

「どこに頼むか」ではなく「誰に頼むか」

押久保:BICプロデューサーズは、気鋭のプロデューサーたちを束ねた会社ということになるのでしょうか。

横山:はい、そうです。クライアント課題に応じて必要なエキスパートたちを最適な形でチーム化し、プロデュース、ディレクションすることが役割です。プロデューサーを立たせる理由はマスからデジタルまで横断してプランニングできる能力は、非常に属人的だからです。会社に蓄積されたノウハウも大事ですが、やはり「誰に頼むか」が成果を左右します。

押久保:案件ごとに、最適なプロデューサーをアサインし、彼らがチームづくりから行う。

菅:そうですね。先ほど分断化の話が挙がりましたが、BICプロデューサーズが掲げるキーワードは「De-fragmentation」です。PCのハードディスクを整理して最適化する処理をデフラグと言いますが、それと同じで、断片になってしまったさまざまなマーケティングコミュニケーションを3つのソリューションでつなげていきます。

 その1つ目が、断片になったプレーヤーや施策をつなぐ、チームビルディングです。よく、オウンドメディアの立ち上げなどに際して何社かで競合コンペをするといったケースを耳にしますが、前述のBICパートナーズの参画企業のように、それぞれの事業者には強みがあります。

 場合にもよりますが、競合させるのではなく強みを活かしてベストな布陣で臨むのが、マーケティング成果の最大化につながります。そのプランニングから、つまりチーム設計から行います。

打ち手の案がない指標の測定は意味がない

押久保:なるほど。2つ目と3つ目は、どのような“デフラグ”なのですか?

菅:2つ目は、データを扱う技術とコミュニケーションをつないだシナリオプランニングです。今、データは膨大に取得できますが、そこからクラスタを導き出してペルソナを立て、コミュニケーションのシナリオを描くところまでが結びついていません。データの技術とコミュニケーションの両方に価値を見出したプランニングは、BICプロデューサーズの非常にユニークなポイントなので、サービスのコアにしていきたいですね。

 3つ目は、プランニングとアクチュアルをつなぐこと、つまり成果をしっかりと把握してPDCAを回していくことです。この3つがソリューションの軸になります。

横山:3つ目のPDCAを回すことが、実はとても重要だと私は思っているんです。企業がマーケティングプロジェクトのPDCAを精緻に回せるようになると、世の中が変わるはずです。

押久保:それは、よほどのインパクトがあるとお考えなんですね?

横山:ええ。Plan、Do、Check、Actionといいますが、そもそも企業のキャンペーンではアクションにつながらないチェックをするケースが未だに多いのです。打ち手のないまま効果を調査して数値化しても、仕方がないですよね。

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リアルタイムでキャンペーンを運用していく

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/04/01 12:00 https://markezine.jp/article/detail/22124

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