重要なのは“1PV”の質、消費意欲の高いユーザーを集める
MZ:先ほど外部データとの連携の話が挙がりましたが、広告主はモデルプレス内での広告配信以外に、今回のDMPを用いて外部へのアドネットワーク配信もできるのでしょうか?
山本:できます。我々の方でID連携している顧客データサービスや、元々強みとするテレビ番組データの影響の分析などを通して、人が何らかの関心を持つところから購買などのコンバージョンまでを、データ連携で効果的にフォローすることが可能です。モデルプレスはニュース性の高いメディアなので、テレビとの親和性が非常に高いです
モデルプレスの有するデータは、ボリュームだけでなくユーザーの質の高さも非常に特徴的です。情報感度が高い人が集結しているので、単にクリックを稼ぐに留まらず、行動を促しやすいですね。
MZ:なるほど。いくらデータ量があっても、成果が出るには1ユーザー、1PVの質がとても大事ですね。
松下:その点には、最もこだわっています。いってみれば、どんな記事でも1PVは取れます。でも、閲覧したユーザーがどのくらい質が高いかが、そのままデータの質につながります。情報感度が高く、消費に意欲的なユーザーを獲得するために、かなり作りこんだ記事の制作も行っています。
最新事例に学ぶDMP活用事例セミナーも近日開催!
MZ:今後リリース予定のメディア企業向けのDMPも、モデルプレス並のデータ量があるメディア向けなのでしょうか?
山本:もちろん、ある程度のトラフィックは必要ですが、「modelpress DMP」を確立する中で得られる多くの知見を盛り込んで、なるべく多くのメディア企業に活かしていただけるようにします。そのためにも、まずは「modelpress DMP」でさまざまな実証実験を重ねて、最高レベルまで性能を高めていきたいですね。試行錯誤の結果得られた知見は、4月21日のセミナーでたっぷりお話しする予定です!
MZ:赤星さんと松下さんからも、今後の展望をうかがえますか?
赤星:アドテクは変化のスピードが速いですし、メディア側もやりたいことがどんどん変わってきていると思います。当社は裏側を支えるインフラ提供社として、利用企業のニーズをしっかり反映できる基盤を今後も提供していきたいですね。データアーティストさんとは、基盤上のアプリケーション間の横連携を広げるような取り組みができればと思います。
松下:広告主の多様な課題を解決するために、今は純広告からアドネットワークまで試してノウハウを貯めているところです。今回のDMPも企業からの期待が高いので、しっかり成果をお返ししたいです。
昨年、ひかりTV(NTTぷらら)にて「モデルプレス TV by ひかりTV4K」という365日24時間の専門チャンネルを開局しました。デジタルサイネージなどでの動画コンテンツ配信も強化しています。こうした多面展開をしつつ、メディアとしてさらにデータの質と量を成長させていきます。
MZ:今後の展開が楽しみです。広告主側の視点のみならず、規模は違えど同じメディア運営側としても大変興味深いお話でした。今回の「DMPの最新活用」について伺えるセミナーが開催されるんですよね。松下さんと山本さんの対談やDMPの最新情報が語られる内容とのこと。非常に楽しみです。読者のみなさんも、この機会にぜひご参加してみてはいかがでしょうか。