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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

[mi]みたいもん!のいしたにさんと振り返る、2007年のネット事情(前編)


Webで動画を見るのが当たり前になった一年

いし
もうすっかり普通ですよね。Webで動画を見るのって。
四家
まず2006年。この年はYouTubeのブレイクと『涼宮ハルヒの憂鬱』大ヒットがあって、もう10年くらい前からじわじわと進化していたWebの動画コンテンツが一気に爆発した年でした。
いし
で、強調したいのが、Youtubeの発明って基本ひとつだと思うんですよ。それは、embed。ブログに貼れたということですね。
四家
これは大きいですよね。これによって、拡散型になった。
いし
つまり動画ポータルとかいう発想ではなく、ネットの世界がブログで変わってしまったということを、よくわかってたわけですよね。それまでは、RealにしてもWindows Mediaにしても、ブログを使ってしまおうという発想はなかったと思うんです。つまりYoutubeのふたりには流通ルートが見えていた。ということなんだと思うんです。
四家
これは本当に大きいですね。
いし
メジャーになった今となっては、サイト内のサーチとかYoutube内でのトラフィックが多いのかもしれないですが、ブログで貼れなかったら、こうはなってなかったと思います。
四家
ですねー。最初、なんか怖かったですもん。こんなの貼っちゃうとどうなるんだろうって。
いし
つまり、映像には説明が必要だということだと思うんですよ。映画評論家なしの映画産業なんてあり得ないです。今までのWebの動画コンテンツには説明が足らなかったんだと。
四家
あーそういうことか。まったくそうですね。批評装置ができて、そこにコンテンツが載ったんだ。
いし
書評と同じですよね。素人の書評って意味なかったんだけど、ブログとアマゾンで変わった。そして、ブログとYoutubeで動画が変わった。同じことだと思います。
四家
変わりましたねえ。で、2007年になって 今度はブロガー中心に動画による発信がぐっと増えましたよね。
いし
でも、アマゾンってもっと時間かかったわけでwみんな一度じつは経験済みのことの繰り返しだから普及が速いんですよ。そうでなくてもブロガーって動きの速い人が多いし。
四家
あー、そういうことか。アマゾンのアソシエイト・プログラムでブログに書籍の表紙画像貼り付けて、自分のブログで書評を書いたりすると、売上が立つことが確認できる。そういう経験が反映されてるんだ。
いし
少なくともブロガーは、なにか他からひっぱってきて、会話することには慣れてますよね。
四家
はいはい。引用して、論評する。
いし
ネタなんかなんだっていいわけですw
四家
なるほど!
いし
でも、簡単にできなきゃアマゾンの方がいい。それだけのことだったのではないかと。
四家
要するに、今までアマゾンから書籍をアソシエイトで引っ張ってきて、論評していたのが、YouTubeで動画が引用できるようになったので、動画を基にしたエントリが増えたと。

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動画ブロガーの台頭

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/12/28 17:46 https://markezine.jp/article/detail/2423

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