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MarkeZine Day 2016 A.I. レポート(AD)

過去の可視化から未来の予測へ~Azure MLが実現する今後をキーパーソンが解説

 5月27日ベルサール半蔵門にて「マイクロソフト A.I. マーケティングパートナー戦略セミナー」が開かれた。昨今のマーケティング業界において、高い注目を集める機械学習・AI。活用するにあたり、どのような取り組みがされているのだろうか。日本マイクロソフト、ならびに同社のパートナー企業よりMicrosoft Azure(以下、Azure)、Microsoft Azure Machine Learning(以下、Azure ML)を活用した豊富な知見が披露された。

部門間のすれ違いを解決してくれるAzure ML

 まずご紹介するのは、日本マイクロソフトのエバンジェリスト西脇 資哲氏によるセッションだ。「マーケティング優位性=データ×AI AIマーケターになるためのCall to Action」と題し、マイクロソフトが長年培ってきた機械学習に関する知見や活用事例について話が進められた。

 「日頃マーケティング部門では、イベントやキャンペーンに多くの人を集めるために、情報システム部門に対して高い要求をされているはず。刻々と変わるすべてのニーズに応えることは難しいですが、マイクロソフトのAzure MLで解決できる部分は大きいと考えています」(西脇氏)

 そう切り出す西脇氏は、企業が行う分析を難易度と価値の軸で記した以下の図を提示した。図の左側は「過去のデータを可視化して新しい発見をする」という分析のことを指し、これまでに多くの企業で行われてきた。しかし、西脇氏は「今後、過去から未来を予測する分析が必要で、それを実現するのがAzure ML」だと語った。

事例から見るAzure MLが描く未来

 では、実際にAzure MLはどのように活用されているのだろうか。西脇氏は活用事例として、海の家の売上予測をあげた。この海の家では、天候・曜日・イベントなどの情報をもとに、商品別の売上金額を予測しているという。

予測売上金額と実績売上金額:クリックで拡大

 上のグラフでは、Azure MLを活用して導き出された予測と、実際の売上実績が示されている。黒の線が実績で、青の線が予測だ。

 「この海の家では、予測結果を見ながら2日前に仕入れを決めて、毎日スマートフォンで発注作業を行っています。これだけの精度があれば、少し余分に発注するだけで機会ロスを防ぐことができる。Azure MLではこのレベルの予測を実現しています」(西脇氏)

 他にも様々な企業で、ソーシャルリスニングやレコメンデーション、広告効果分析などマーケティング領域におけるAzure MLの活用が進んでいるという。

 「これからは機械学習による分析や予測だけでなく、AIを用いたプロモーションや広告が求められるようになります。ぜひみなさんのマーケティング活動にもAzure MLをご活用いただければ」と西脇氏はセッションを締めくくった。

次のページ
Azure MLが持つ3つの優位性

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/07/19 12:00 https://markezine.jp/article/detail/24704

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