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モバイル時代のCRM

求められるのはファネル型マーケティングではなく、循環型マーケティング。CRM目線でSNSを考える

主要SNSの利用状況は?

 次に、SNSの利用状況を確認したいと思います。下のグラフをご覧ください。

 
主要SNSの利用状況:2016年6月オプトリサーチ調べ、クリックで拡大
s2000(各年代・性別s200ずつ割り付け)

 LINEの利用率の高さが目立ちますが、すべてのSNSにおいて20代から40代までのユーザーの多くが毎日SNSを活用していることがわかります。Twitterが利用者に比べ毎日利用する率が少ないのは、趣味用のアカウントなど特定の情報を得たり発信したりすることが多いためでしょう。

 参考までに40歳の男性である私の利用状況を例に取ってみましょう。Facebookでは主に仕事の知り合いから情報を毎日入手し、面白かった記事をシェアしたり、自身が何か活動した際は投稿したりします。LINEは家族や友人とのコミュニケーションを取るため毎日使い、休日に外出や旅行をすればInstagramで写真を投稿します。Twitterに関してはサッカーと音楽の情報を得るために利用しているので毎日見るわけではありませんが、時間があるときにまとめて見ています。

 私の利用状況を見て、「似たような使い方をしている」という方も多いのではないでしょうか。私もこの調査結果には納得していますし、機能面だけでなく周りの人間の利用状況も関係してこのような特徴が出てきたと考えています。

他のプロモーションとの親和性高いSNS

 では、これらのSNSがどのように活用されているか見てみましょう。先ほどの調査で、利用しているユーザーに絞ってみると、その特徴が良くわかります。今度の調査では、Facebook、Twitter、InstagramとLINEを分けています。というのも、3つのSNSではタイムラインを見ることが多いのに対し、LINEはコミュニケーションアプリということもあり友人などとの会話が多いからです。

 調査の結果から、SNSでは投稿、いいね、シェアなどをする割合も毎日利用するユーザーは非常に高く、特にSNSでタイムラインを見るユーザーは8割弱いることがわかります。

 また、下のグラフではSNSを利用するシチュエーションを調査しました。特に昼休み、就寝前、通勤、通学などの時間に加えて、テレビを見ながらなどが多いことがわかっています。

 プロモーション観点で見た場合、これまでTVCMや交通広告が接触していたシチュエーションの中でSNSを利用することが増えたといえます。ただ、SNSがTVCMや交通広告の接触時間を奪っているかというと決してそのようなことはなく、これらは並行して見られるようになったのです。TVCMの音だけが聞こえていたり、モバイルの画面から視線をそらしたときに交通広告が目に入ったり、ということが誰しもあると思います。

 

 先に述べた、ブランドプロモーション、セールスプロモーション、オムニチャネルCRMをつなぐ役割になるのは、このように並行処理される時間があるからです。

 最後にハッシュタグ検索などSNS内で行われる検索行為についても調査しました。若年層を中心に検索するユーザーが多く、コスメやファッションなど口コミが気になる商材ほどSNS内での検索が活用されているのです。

SNS内検索動向:図をクリックで拡大(調査の詳細はこちら

 今後、TVCMを見ながらSNSで検索するなどの行動はますます増えていくと予想され、今以上に他のプロモーションとSNSの関係は近くなるのではないでしょうか。

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SNSが売上に寄与しているかを見る方法

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この記事の著者

伴 大二郎(バン ダイジロウ)

株式会社ヤプリ エグゼクティブスペシャリスト/株式会社顧客時間 プロジェクトマネージャー

小売業界においてCRMの重要性に着目。一貫してデータ活用の戦略立案やサービス開発に従事した後、2011年にオプト入社。
マーケティングコンサルタントを経て、 2015年よりマーケティング事業部部長として事業拡大に向けた組織作...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/08/30 08:00 https://markezine.jp/article/detail/25034

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