雑誌に出稿するように、コミュニケーションする相手を想像できる
さらに森氏は、Teads Japanは出稿先のメディアの質によって、ユーザー層が想像できることも利点だと語る。「雑誌に出稿する際に、その読者層をイメージするのと同じように、Teads Japanでは同じ方法で複数の媒体にアプローチできる点は大きなアドバンテージではないでしょうか?」(森氏)
Teads Japanはプレミアムな活字媒体への動画広告導入を、市場的なミッションとしている。というのも、忙しいユーザーは普段、そもそもブランディングの動画と接触する機会が少ないという課題があったからだ。「そこでTeads Japanは、活字媒体での展開を積極的に行っています」(横山氏)
「Teads Japanさんの場合は、私たちがコミュニケーションをとりたい方々が読みそうな媒体はどこか、と考えることができます」と森氏。たとえば、TISSOTは時計ブランドなので、普段から日常的に時計を使用していると考えられるビジネスマンはメインターゲットだ。すると当然、活字のビジネス媒体は出稿する価値がある。「私たちにとってのポテンシャルカスタマーがいるかどうかが重要なので、そういった選択を事前にできるのも、Teads Japanさんの強みですね」(森氏)
インプレッションの価値を測る指標を伝えていきたい
今回の施策をふまえて、TISSOTではモバイルを使った動画広告配信に価値を感じたという。「動画広告はKPIなどの効果測定が短期間で検証できることも大きな利点だと感じます。今回の施策においても最初の2週間で傾向値を検証し、より効果的なメディアへ予算を再配分するなど早いアクションができました。次回はどうしよう、というプレッシャーもありますが、今後もコンテンツの質を大切にしながらTISSOTらしい革新的な方法で取り組みを続けていきたいですね。」(森氏)
一方、橋本氏は動画広告について、目的によってプラットフォームを分けていく時代になったと感じているという。「例えば、最初は安い単価で動画を視聴させて、次のフェーズでTeads Japanのようなプラットフォームを使うことで、ブランド認知から深い理解までを、動画広告でカバーできるのではないかと期待しています」(橋本氏)
最後に横山氏は、これからもTeads Japanでは新しいインパクトのあるフォーマットを出しながらも、本当に価値のある指標、メジャーメントを見つけて、効果をちゃんと測定できる市場づくりと、本当にユーザーに刺さるブランドづくりを支援していきたいと語る。
「今後みなさんにお伝えしたい考えの一つに“VCPCV”があります。Teads Japanでは、市場で初めて、ビューアブルを守りながら15〜30秒の視聴完了課金で広告を販売しています。単純なインプレッションではなく、価値のあるインプレッションをご提供したいのです。そのためにも、インプレッションの価値をしっかり測れる指標をつくりたいと考えています」(横山氏)
最後に、初の動画広告施策を通しての気付きを森氏に聞いたところ、動画の尺について知見を共有してくれた。「例えばテレビCMだと15秒間の枠がありますが、実際に15秒間に伝えられることはとても少ないと思います。ですから今回は15秒、30秒、150秒と3種類の動画広告を制作しプラットフォームに適した尺を選択して配信を実施しました。長尺でもきちんと動画を見ていただけた実績から、今後は伝えたいメッセージを詳しく入れたコンテンツを制作し、どんなことが起きるのかチャレンジしてみたいですね」(森氏)
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