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いまさら聞けないデジタル広告のトリセツ

デジタル広告のキソ 「コミュニケーション」と「調査分析・戦略立案」

自社の関係を整理し、目標KPIに必要な戦略を立てる

 生活者の生の声であるアンケートやインタビューによる調査結果を自社の施策や商品サービスに反映するため、また、競合他社と比較し自社の強みや弱みなどの差別化要素を明らかにするため、3C分析とSWOT分析に代表されるビジネスフレームワークを活用し、情報を整理します。これにより、目標とするKPIや自社がとるべき戦略を具体化します。

3C分析とSWOT分析の使い分け

  • 3C分析:自社、競合、顧客(生活者)の三つの視点から分析し、成功要因を把握
  • SWOT分析:Strengths/強み、Weaknesses/弱み、Opportunities/機会、Threats/脅威を、自社の現状と自社を取り巻く外部環境を踏まえ分析

  3C分析は、自社(Company)、競合(Competitor)、生活者・顧客(Customer)の3者の関係を整理するフレームワークです。自社と競合他社を比較し、施策、商品サービスの価値が高いかを把握します。また、自社と生活者の関係を見ることで、自社がその施策、商品サービスを提供することで、生活者に価値を与えることができているかを分析します。

 SWOT分析は、3C分析の結果を元に、自社にとっての強みや弱みといった内部環境と市場環境や脅威といった外部環境をマトリクスで整理し、自社に今後関係すると思われる機会と脅威を把握、整理します。

 3C分析で顧客と競合との関係を整理し、SWOT分析で自社のビジネスにおける課題や、現状生活者がどこに不満を感じているかといった観点に加え、自社を取り巻く環境や事実状況を整理・把握するのです。

 フレームワークを活用して自社のマーケティング課題や成功要因を把握することで、来期の年間プロモーション予算の編成、集客ターゲットの設定、施策スケジュール策定を具体化し、コミュニケーション戦略を立てることができます。部門管理者と現場担当者間でのミスコミュニケーションを無くすためにも、測定できる指標を用いて目標とするKPIを明確にし、施策を分解して運用することが重要です。

 次回は、今回の連載内容を踏まえ、デジタル広告を実施する前に必須となる「目標設定(KPI設計)とターゲット設定」「プロモーション期間と予算の考え方」「媒体選定」「投下シミュレーション」「スケジュール策定のポイント」を解説します。

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この記事の著者

奥野 辰広(オクノ タツヒロ)

ITソリューション企業にWebディレクターとして入社後、ヤフーへ出向。中堅・中小企業クライアントを中心に約2500社のマーケティング支援。ECコンサルティング、SEMコンサルティング、メディアリレーション業務を経験。 2011年より、トランスコスモスにて大手企業クライアントを中心にアドネットワーク・DSPを中心にデ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/01/31 08:00 https://markezine.jp/article/detail/25890

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