特にメール配信機能に感じた「Pardotの進化」
そのような状況の中、シンフォニーマーケティングはセールスフォースのPardotの取り扱いを開始したという。先日、日本語版が出たばかりの同製品ではあるが、英語版の頃から多くの企業が導入を進めており、シンフォニーマーケティングの取扱開始は決して早いほうとはいえない。同社はなぜ、このタイミングでPardotを扱うことを決めたのか。
「SFAとしてSales Cloudを使っているお客様が多いので、Pardotを扱ってくれという要望は多くありました。これまで取り扱っていなかったことに何か他意があったわけではなく、Pardotは前身のExact Targetの印象が強く中小企業向けの製品というイメージを持っていたため、我々のお客様の規模感に合わないと思っていました。
しかしご縁があって最新版のデモを見せていただいたら、まったく別物になっていました。特に驚いたのは、メール配信機能です。タイトルの最適化はもちろん、どのメーラーで見る人が多いのかといったことまでチェックできる。もうここまでできるのかと惚れ惚れしましたね」(庭山氏)
セールスとマーケティングが近づけば、次のフェーズに
Pardotの機能群や、きめ細かい仕様に感銘を受けたという庭山氏。しかしそれ以外にも、製品を貫く一種の「フィロソフィー」にも共感したと語る。
「普通、MAとSFAはまったく別物なんです。だからお互いにデータベースを持ち合って、APIで連携するのが当たり前でした。もっといえば、MAが案件化するまでの過程を担当するものだとすれば、SFAはクロージングまでを担っています。
しかしPardotは、そこにワンプラットフォームでMAとSFAを提供するという新しいアプローチを実現したため、まったく次元の違うものができたなという印象です」(庭山氏)
日本のマーケティングオートメーション業界を牽引している、セールスフォース・ドットコムとシンフォニーマーケティング。最後に、両社がお互いに今後期待していることについて伺った。
「日本のマーケティングは、広報などバックオフィス側に寄る傾向があり、セールスと距離があったりします。今後我々が最も期待しているのは、このセールスサイドからマーケティングを行う動きが出てくること。その点でPardotは、とても地に足が着いている印象があります。マーケティングをセールスと近いところでできるようになれば、日本のマーケティングは一気に進化すると思います」(庭山氏)
「B2Bマーケティングのチャネルとして一般的なのがWebサイト、メール、イベントの3つです。しかし、各チャネルの担当がマーケティング部門の中で分かれているケースはよくあります。そしてMAによって、これらを1つのプラットフォーム上で動かすことはできます。
ただ、各担当者は全体の組み合わせをイメージする必要があり、セールスの概念も併せて考えないといけません。そのあたりのマーケターがつまずきやすい点を、庭山さんやシンフォニーマーケティングさんが持つ知見によって解決されることをものすごく期待しています」(田崎氏)
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