電通、電通デジタル、データアーティストの電通グループ3社は、デジタル領域に特化したAIによる広告コピー生成システム「Direct AICO」を開発、運用開始した。
電通グループでは、昨年5月にAIによる広告コピー生成システム「AICO(β版)」をリリースしているが、今回の「Direct AICO」は、バナー広告やリスティング広告など、デジタル領域でのコピー生成に特化する形で新たに開発したもの。開発においては、電通と電通デジタルのクリエーティブと広告運用チームが全体設計を行い、マーケティング領域のAI開発に強みを持つデータアーティスト社が理論構築部分を担当した。
電通グループが行ったリスティング広告の事前検証では、「Direct AICO」のAIが過去の運用実績に基づいてコピーを生成するため、クリック率を予測した上での広告運用が可能になるだけでなく、実際に人間が作成した広告コピーよりもクリック率が高くなることが実証されたという。
電通グループは今後、ユーザーごとの嗜好性に合わせて一人ひとりに最適化されたクリエーティブを生成するといった、より実用的なAIコピーの運用を目指していく。
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