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気になる広告クリエイティブをPick Up!

広告はユーザー参加型の時代へ!Kaizen Platformが考える、次世代の動画広告クリエイティブ

 右肩上がりで成長を続ける動画マーケティング市場。アメリカの調査会社eMarketerの調べによると、2019年にはアメリカの動画広告の市場規模は1兆5,000億円以上までに拡大する見込みだ。そして、日本のマーケティングのトレンドはアメリカでのトレンドを踏襲しているため、日本でも動画マーケティング市場は今後伸び続けていくと考えられている。今回は、「Kaizen Ad」を提供するKaizen PlatformのAPAC地域の事業責任者を務める筑波次郎氏に、プレイアブル広告やインタラクティブ動画の事例を交えながら、今後の動画マーケティング市場についてお伺いした。

プラットフォーマーの動画対応と5G

 動画マーケティング市場の急成長の背景には、グローバルプラットフォーマーであるFacebookやGoogleの動画対応があると筑波氏は話す。FacebookはInstagramのストーリー機能の強化に注力しており、GoogleではYouTubeの動画戦略を推し進めている。

株式会社Kaizen Platform Head Of APAC 筑波次郎氏
株式会社Kaizen Platform Head Of APAC 筑波次郎氏

 また、動画マーケティング市場の成長に欠かせない存在なのが「5G」の導入だ。5Gとは3Gや4G LTEの後継となる、次世代のモバイル通信方式のことだ。日本では既に実証実験が進み、2020年の東京オリンピックに合わせてサービスが本格化すると見込まれている。5Gの普及により、動画視聴におけるタイムラグ(再生遅延)の問題が解決され、日常での動画視聴がますます一般的になると期待されている。

アプリのデモを体験する、プレイアブル広告

 動画を視聴するデバイスはますますスマートフォンが中心となり、それに合わせ動画のフォーマットもスマートフォン向けに最適化されていくという。

 「スマートフォンは基本的に『縦』の状態で視聴されるため、9:16の比率の動画がますます一般的になります。Instagramのストーリー機能から普及し始めた比較的新しいフォーマットですが、横型よりもこちらのほうが視聴されやすく、広告効果も高いことがわかっています」(筑波氏)

 スマートフォン向けの動画と親和性が高い広告フォーマットとして近年注目を集めているのが、「プレイアブル広告」だ。プレイアブルの文字通り、「実際に遊べる広告」の形式であり、スマホ向けアプリをデモ体験することで、アプリのダウンロードにつなげることができる。

 従来アプリ系の動画広告では、アプリの利用イメージを想起させるようなものがほとんどであり、その結果、いざダウンロードしてみると、実際の内容が思っていたものと異なり、アプリから離脱してしまうというケースがあった。プレイアブル広告は、デモを体験することでダウンロード前と後のイメージのギャップを抑えることができる

 現在はゲーム系アプリやマッチング系アプリでも活用事例が多いが、Kaizen Adでは非ゲーム市場での活用が今後伸びると予測し、数社の先行事例をはじめ、最適なクリエイティブや出し方を検証中だそうだ。

ピザハットのプレイアブル広告(タップで体験できます)

 「動画クリエイティブは摩耗しやすいという特徴があり、広告効果が半年続くことはまずありません。しかし、プレイアブル広告は、その中身自体は変えず、冒頭の動画を変えることで効果が長続きしやすい広告フォーマットなんです。一つのプレイアブル広告を作るのにもけっこう制作費が掛かるのですが、それでもペイできるのでアメリカでは既によく見かけるようになりました」(筑波氏)

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この記事の著者

大木 一真(オオキ カズマ)

モジカク株式会社 代表取締役。株式会社サイバーエージェントに新卒で入社し、Webメディア「新R25」の立ち上げにディレクター兼編集職として参画。Webマーケティングを手掛ける株式会社AViC(2022年7月に東証グロース市場へ上場)の創業期に参画し、執行役員を務める。2019年1月にBtoBサービスやSaa...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/04/24 08:00 https://markezine.jp/article/detail/30803

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