リサーチ・アンド・ディベロプメントは「キャッシュレス決済」に関する調査を実施し、結果を発表した。
スマートフォン決済を普段の支払いに使う人は25%未満
同調査では、首都圏および宮城県、福岡県でのキャッシュレス浸透状況を確認したところ、スマートフォンを使った電子マネー(モバイルSuica、楽天Edy、iDなど)やQRコード決済(PayPay、楽天ペイ、LINE Payなど)を普段の支払いに使う人の率は、3地域とも25%に満たない状況だった。
なお、2019年4月に実施した首都圏での調査結果と比較すると、スマートフォンを使った電子マネーの利用が19.2%から21.9%と微増、スマートフォンを使ったQRコード決済は15.0%から20.9%と上昇しており、QRコード決済の利用率が電子マネーに近づいた。
QRコード決済の信用度は28%と3割を切る。
キャッシュレス決済の方法ごとに信用度を聞くと、「非常に信用できる」「まあ信用できる」と答えた人の割合は、クレジットカードやカードタイプの電子マネーは7割を超えたが、スマートフォンタイプの電子マネーでは41%、スマートフォンタイプのQRコード決済では28%だった。
同社は同調査の結果から、スマートフォン決済に対する信用度が、利用定着のネックになっているとみている。
【調査概要】
調査主体:リサーチ・アンド・ディベロプメント
調査方法:ネット調査
調査対象:首都圏および宮城県・福岡県在住の20~69歳の男女。合計2109サンプル。
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