クリエイティブで勝負する武器が増え「やってみたい」という広告主が増加
MZ:カルーセル広告に対する、広告主の反応はどうでしたか?
町田(SEP):今までSmartNewsの広告を運用するにあたっては、テキストクリエイティブに重点を置いていました。ニュース記事と並ぶ形で広告が配信されるので、ユーザーは記事の見出しと同様にテキストから広告の内容を判断するためです。
それがカルーセル広告では複数枚の画像クリエイティブを使って、これまでとはまったく違うアプローチもできるので、提案や検証の幅が広がりました。多くの広告主様に「やってみたい」と興味をもっていただくことが多くなったと肌で感じましたね。
町田(SEP):また実際に配信した後に広告主様から喜びの声をいただくことが多く、それも嬉しかったです。
仙波(SEP):今回カルーセル広告が加わったことで、商品・サービスの魅力を伝える表現方法は圧倒的に広がったと思います。今では業種問わず多くの広告主様からご要望いただいており、私たちからもご提案しやすくなりました。広告主様から「こういうクリエイティブで試したい」とご相談していただくケースも増えています。
コスメ案件でCPAが最大約65%低下!他案件でもCPAの大幅削減が続出し広告主からの注目度がアップ
MZ:SmartNewsの「カルーセル広告」はどういった広告主を中心に利用されているのでしょうか。
町田(SEP):最初は、弊社でも知見を多く蓄積していたマンガや人材サービスを扱う広告主様から開始しました。その後、それ以外の業種でも良好な実績が作ることができ、導入案件数は業種を問わずかなり伸びましたね。
MZ:それだけ導入件数も増えたということは、配信が上手くいった事例も多く出てきているということでしょうか。
達川(SN):劇的に改善した例で言うと、通常フォーマットでの配信に比べマンガアプリ案件で約65%、人材案件で約45%CPAを削減できた事例がありました。また、通販コスメ案件でも、65%程度CPAが下がるケースがありましたね。
劇的なものから緩やかなものまで改善の幅はありますが、想定していたよりも幅広い業種の広告主様に効果でお戻しできるようになり、とても嬉しく思っています。特にCPA重視の案件では、業種を問わず一度は試していただきたいプロダクトです。
達川(SN):テスト配信を重ねる中で広告主様や代理店様、そしてスマートニュースユーザーの皆様にも喜んでもらえる広告プロダクトになる可能性を感じました。
カルーセル広告の運用のコツ
MZ:カルーセル広告を運用する際のコツを教えていただけますか?
町田(SEP):多くの情報を伝えることができるカルーセル広告は、検証できる要素が多く、その分効果改善の幅も大きいと感じます。そのため、クリエイティブに重きを置いてPDCAを回すことがポイントだと考えています。
たとえば、マンガ案件の検証の結果、「クリエイティブの枚数の多さ」よりも「クリエイティブの質」つまり、「いかに興味を引く場面を凝縮してクリエイティブに入れるか」がカギとなることがわかってきました。また各クリエイティブの下部にアプリへの誘導枠を入れるよりも入れないほうがCTRは高くなる傾向があります。
このようにクリエイティブのPDCAを日々回しながら、より良い提案に向けた知見を貯めています。カルーセル広告を「コンテンツの1つとしていかに魅力的にユーザーに届けるか」という視点が、カルーセル広告の運用を成功に導くには欠かせないと思っています。
企業とのシナジーで新しいプロダクトを生み出す
MZ:今後の展望について教えてください。
小越(SN):今回の取り組みは代理店様からご提案いただき、一緒に協業する形で実現しました。広告主様にとっても我々スマートニュースにとっても良いものができて楽しかったので、すごくいい仕事になりました。
最後にもう一つ、SmartNewsではクーポンチャンネルがお陰様でご好評いただいております。利用者数も多く、パートナー企業様や既にご出稿いただいている広告主の皆様から送客力を非常に評価していただいております。これを活かした広告プロダクトも今後増やしていきたいと思っているので、協業いただける代理店様が増えるといいなと思っています。
本間(SEP):今回の取り組みは私たちの中でも、本当に素晴らしい成功事例だと思っています。業界の方向的には、今後Cookieレスやデータの考え方が厳しくなってきます。その中で、独自のプラットフォーム・掲載面・メディアの強さなど、SmartNewsは素晴らしい特長をもっています。これからも、広告主様のニーズを適切にスマートニュース様に届けて、一緒にまたおもしろい企画を仕掛けていきたいと思っています。