新規媒体追加の判定精度も向上
――資生堂ジャパンで、実際に1年ほど活用された手応えはいかがですか。
鈴木:弊社では、NGキーワードカテゴリをTRUEアフィリエイトに登録し、NG該当するテキストと画像のaltタグ(代替えテキスト)で検知し、掲載NGで上がってきたリストを社内で目視確認をして、記事全体の文脈等に問題が無ければ掲載を再開しております。
TRUEアフィリエイトは、一度掲載をOKとした記事が更新された際には再度クロールし、NGワードがあれば広告掲載のストップをかけてくれるので助かっています。また、自分たちの広告がどういったサイトに出ているのかを確認することができ、どういう文脈で書かれているかといったことを把握できるので様々な気づきがありますね。たとえば、NGワードにはひっかからなくても、他の記事が懸賞系ばかりのサイトで掲載されるのは良くないなと気づき、そうした基準をASP社にも共有していくことで、新規媒体追加の際の判定の精度が上がってきています。
河村:NGワードで不適切なサイトを選り分けても、極端に広告の成果が悪くなることもなく、これまで獲得していた水準を維持しつつさらに新しい媒体を追加し、効率を改善できています。
アフィリエイト広告は適切な媒体にしか表示されていないとお客様や社内の関係部署に対して自信を持って言え、お客様を不快にしていない、ブランド毀損に加担していないという点は非常に大きなメリットだと感じます。
クライアントの声に応え、さらなる進化を
――資生堂ジャパンから、TRUEアフィリエイトに今後望む改善などはありますか。
鈴木:たとえば月単位で、今月のNGとなったサイトは何件で、掲載OKとなったサイトは何件というような集計データがツールの管理画面上でわかると嬉しいですね。毎日メールでその日NGとなったサイト集計は届くのですが、月単位で集計データを見られると、大枠の変化の流れがより掴みやすくなると考えています。
あと欲を言えば、同じサイトがこれまでに何度NG判定が出たかをカウントしたり、NGワードの追加を管理画面から自分たちで直接できるようになったり、アフィリエイト広告の出稿状況をブランドごとなどで管理できたりすると嬉しいです。
河村:管理画面も、ぱっと見でわかりやすくデータが可視化されると良いですね。また、サイトの判定が、単語だけでなく文脈からも判断できたらより運用の作業負担が減るのかなとも思います。
五十嵐:実は、判定のレポートを出す新機能は間もなく提供予定です。近々管理画面をフルモデルチェンジする予定ですが、その他にいただいた要望も多くが反映できると思います。こうやって、実際に使っているクライアントの声を反映し追加開発を重ね、TRUEアフィリエイトをより鋭い武器へと研磨していけたらと考えています。