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D2Cの代表ブランドAnkerが初のテレビCM出稿、その意図&成果は?

 2011年の創業当初より時代に先駆けてD2Cを軸にビジネスを拡大し、モバイルバッテリーや急速充電器、オーディオ製品、最近では高機能ロボット掃除機やスマートプロジェクターなどを展開しているAnkerグループ。これまでECを中心に販売をしてきた同社だが、最近ではコンビニや家電量販店でも同社ブランドの製品を見かけることも増えてきた。そんな中、Ankerグループの日本法人であるアンカー・ジャパンは、同社の主力ブランドであるAnkerにおいて、2020年11月6日から15日にかけて関東エリアで初のテレビCMを出稿した。本記事ではアンカー・ジャパンの取締役 COOを務める猿渡歩氏にテレビCMを出稿した背景、クリエイティブに込めた思い、テレビCMを出稿したことによる反響を聞いた。

販路拡大と市場環境の変化に合わせ出稿を決意

MZ:まず、今回テレビCMを出稿するに至った背景から教えてください。

アンカー・ジャパン株式会社 取締役COO 事業戦略本部 統括 猿渡 歩氏
アンカー・ジャパン株式会社 取締役 COO 猿渡 歩氏

猿渡:テレビCMを打って効果が出るだけの販路が広がったことと、充電器に関する市場環境が変化していたことがテレビCM出稿の背景です。

 前者に関しては、元々アンカー・ジャパンでは大手ECモールを中心にモバイルバッテリーや充電器などのチャージング関連製品、イヤホン・スピーカーなどのオーディオ機器、ロボット掃除機、モバイルプロジェクターなど様々な製品を展開してきました。しかし、最近では主力ブランドであるAnkerの製品を中心に、コンビニや家電量販店、直営店など、オフライン販路での取り扱いが急速に広がっています。

 認知してもらえればすぐ製品を手に取ってもらえるようになった今こそ、テレビCMを出稿して既にAnkerグループ製品に興味がある方以外の潜在層にリーチしてファネルを広げていけるのではないかと考えました。

MZ:後者の市場環境の変化についても教えてください。

猿渡:最新のiPhone 12シリーズを含む直近のApple製品では充電器の同梱が廃止されました。一方でiPhone 12シリーズにはUSB-C & Lightningケーブルが付属しているのですが、iPhoneをお使いの方の中にはUSB-Aポートしか搭載されていない充電器しか持っていない方も多くいらっしゃいます。つまり、最新のiPhoneを買ったのは良いものの、適切な充電規格の充電器を持っていない、適切な充電器の存在を知らないために、余計な充電時間を費やすことになるという不便が生じる可能性がありました。

 今回テレビCMでも紹介した「Anker PowerPort III Nano 20W」はUSB-Cポートを搭載しており、さらにiPhone 12シリーズの充電に最適な最大20Wの出力による急速充電を実現しています。この市場環境の変化を踏まえ、大きな需要が見込めるタイミングで急速充電ができる充電器がAnkerにあることをきちんと伝えれば、大きく売上を伸ばせると仮説を立てました。

10日間&関東エリアに放映を絞った理由

MZ:ちなみにこれまで上位ファネルの潜在層にアプローチするための施策は行ってこなかったのでしょうか。

猿渡:まったく行っていなかったわけではありません。たとえば、ポケモンとのコラボ製品の販売や川崎フロンターレへのスポンサーなど、既存のコアファンである30~40代の男性以外との接点作りはコーポレートPRもかねて実施してきました。

 しかしながら、まだイノベーター、アーリーアダプターにしか製品が届いていないのが現状です。そのため、今回のテレビCMを機にキャズムの谷を越え、アーリーマジョリティの方々に製品を使っていただくきっかけ作りに注力し始めました。

MZ:Ankerユーザーの拡大に向け重要なテレビCM出稿となるわけですが、放映期間は10日間(2020年11月6日~15日)、そして放映エリアは関東1都6県だと聞いています。その理由を教えてください。

猿渡:長期でたまにしか見ないよりは短期で集中的に出稿したほうが接触回数が増え、強い印象を与えられると考えたのが10日間に放映期間を絞った理由です。また、放映地域を関東にしたのは、充電規格とそれに関わる市場の変化などはある程度、情報感度の高い方でないとピンとこないこと、またAmazonでのAnker製品の注文が首都圏在住の方に集中しているデータがあったことが背景にありました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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