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図で考えてアイデアを共有すれば問題解決に効く すぐ使ってみたい「ビジュアル思考」の3メソッド

 新しいアイデアや問題解決の方法を考えたり伝えたりしたいとき、ぱっと言語化するのが難しいときがあります。そんなときに役立つのが図を描きながら考える「ビジュアル思考」です。今回はMarkeZineを運営する翔泳社より発売中の『ビジュアル思考大全』から3つのメソッド、「脳内トピックス」「フィッシュボーン」「体験のコンセプト」を紹介します。

本記事は『ビジュアル思考大全 問題解決のアイデアが湧き出る37の技法』から一部を抜粋したものです。掲載にあたり編集しています。

脳内トピックス:頭の中のキーワードを書き出し共有する

脳内トピックス

 脳内トピックスは、対話の前に自分の頭の中を整理するために書き出しておく方法です。設定した問いに対して、頭の中に浮かんだことを単語で書き出すだけです。単語が脳内に占める割合も意識し、大きさに強弱をつけて表します。書き出した単語をきっかけに具体的な話題を展開させていくことができるので、互いの考えを深めていくことができます。

描き方の手順

脳内トピックス1

1.大きな頭の輪郭を描く

 脳の中に言葉を書いていくための輪郭として、大きな頭を描きます。真ん中にたっぷりと書き込めるようにして、顔は下の方に描きましょう。1人1枚準備します。

脳内トピックス2

2.テーマを書き込む

 頭の外側にこれから語り合うテーマを書きます。複数人で行う場合には、共通のテーマを疑問形で設定しましょう。

脳内トピックス3

3.大事にしていることを単語で書く

 テーマに対して、自分が大事にしていることを5~8個くらい単語で書いていきます。大事なものから書いていくと書きやすいです。

脳内トピックス4

4.単語を線で囲む

 単語を線で囲んでいきます。大事なものほど面積が大きくなるようにしましょう。大きさに強弱をつけることで、大事なことが直感的にわかりやすくなります。

脳内トピックス5

5.複数人で見せ合いながら対話する

 完成した脳内トピックスを見せ合いながら、内容について語り合ってみましょう。単語だけではわからない具体的なイメージや状況を質問したり、大事に思っている理由を聞いていくことで対話が深まります。

フィッシュボーン:問題の原因を構造的に整理する

フィッシュボーン

 フィッシュボーンは、問題の特性や要因を分析していく方法です。魚の骨の形に合わせて、問題が起こる要因を構造的に書き出してとらえることができます。問題の全貌を明確にすることができるので、複雑な問題や大規模すぎて見えにくい問題などには効果的です。

※フィッシュボーンは、1956年に石川馨氏が考案した、特性要因図を原型として展開されているメソッドです。

描き方の手順

フィッシュボーン1

1.魚の頭に「問題」を書き、背骨と尾を描く

 魚の頭の部分に「解決したい問題」を文字で書きます。「○○サービスの使いにくさ」「○○の人気不足」など、すでに明らかになっている問題を掲げます。頭が描けたら、背骨と尾を描きます。

フィッシュボーン2

2.大骨に「問題をとらえる観点」を書く

 背骨に対して4~6本程度の大骨を垂直に描きこみます。問題をとらえるための軸となる骨です。たとえば、「材料」「人」「方法」「機械」「環境」といった視点です。考えやすい言葉に調整したり、追加したりして、幅広い視点から考えるための準備をします。

フィッシュボーン3

3.小骨に「問題の要因」を書き込む

 大骨に対して小骨に「問題の要因」を書き入れます。「なぜそのような問題が起こってしまったのか」など要因として考えられるものをすべて書きましょう。このタイミングで大骨に追加したいものがあれば加筆しても構いません。

フィッシュボーン5

4.全体を見ながら検討漏れをチェック

 改めて、頭に書いた「解決したい問題」に関する要因に書き漏れがないかをチェックします。

フィッシュボーン5

5.見ながら考察する

 全体を見渡して考察します。「どのような性質の問題が多いか?」「重要な問題はどこで起こっているか?」「早急に対処すべきところやじっくり改善が必要なところはどこか?」など話し合いながら考えていきましょう。

体験のコンセプト:ターゲットと提供価値のつなげ方を考える

体験のコンセプト

 体験のコンセプトは、事業や商品・サービスを構想するときなど、あらゆるビジネスシーンで万能に使える手法です。価値、ターゲット、提供していく手段を書き出します。価値には嬉しいと感じてもらえる本質的なことを、ターゲットには価値をもっとも感じてもらいやすい顧客や生活者の属性を書きます。そして、ターゲットに価値を提供するための体験の方法を考えます。売るものが決まっていなかったり、市場がどこにあるのかわからなかったりする激動の現代において、1つの羅針盤になるでしょう。

描き方の手順

体験のコンセプト1

1.テーマを設定する

 構想するテーマを書き出します。たとえば「新ヘルスケアサービス」「住民参加型イベント」「ノウハウ本」といったように文字で書きましょう。

体験のコンセプト2

2.価値とターゲットに関する情報を把握する

 テーマについて具体的に構想するにあたり、「どんな人に、どんな嬉しさを提供するのか?」を考えます。これまでに知りえた情報や感じていることを確認し、把握しましょう。

体験のコンセプト3

3.価値を書き入れる

 提供したい商品やコンテンツが決まっている場合には、そのものがもつ価値を書き入れます。スペックや技法ではなく、体験者が感じる嬉しさを考え、箇条書きで簡潔に表現します。

体験のコンセプト4

4.ターゲットを書き入れる

 顧客や市場が決まっている場合には、それがどのような人なのかを書き入れます。年代・性別のようなものでなく、生活様式や嗜好性などに注目して考え、箇条書きで簡潔に表現します。

体験のコンセプト5

5.体験の方法を書き入れる

 価値とターゲットの項目が書けたら「これらの人にこの嬉しさを届けるにはどうすればよいか?」を考えます。ここではとくに体験に着目します。どんな場所で、どのようものを使い、どんな順番で、何を体験してもらうのか? 具体的な体験の場面を思い描いていきましょう。

ビジュアル思考大全

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ビジュアル思考大全
問題解決のアイデアが湧き出る37の技法

著者:三澤直加
発売日:2021年2月10日(水)
定価:2,000円+税

本書について

伝えたいことや考えていることを「ビジュアル」=「図」にするだけで、大切なことが一発で伝わり、思考と議論が活性化されます。これを「ビジュアル思考」とよびます。

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