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非効率な運用が多い「店頭の販促物」 水上印刷がDX・SDGsの視点で提示する解決策とは?

販促物の取り付け時間が30%削減された実績も

 続いて松尾氏は、小売店舗とメーカー双方の負担をさらに軽減するためのソリューションを紹介した。まず小売店舗に関して、同社ではコールセンター機能を提供しており、店舗からの販促物の追加発注などにも対応している。

 また、店舗で設置する際、歩き回ることなく設置できるよう、店内の棚の並び順に販促物を梱包。さらに、撤去日ごとに目印の色をつけることで、たとえば「今日はピンク色のものを取り外す」などと識別し手早い撤去が可能に。これらの工夫により、ある店舗では販促物の取り付け時間が30%削減できたという。

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メーカー側の課題に切り込む3つのクラウドサービス

 一方、メーカー側の課題に対しては、3つのクラウドサービスを提供している。まず、必要な販促物の数量がわからないという悩みについては、オンライン集計システム「Instant Counter」を提供。販促企画の内容や各拠点で必要な数量が確認できるようになり、業務プロセスの改善・コストの適正化につながる。

 2つ目は、カスタマイズの要求にこたえる、オンライン販促物編集システム「Edition Now」。販促物の編集ができる機能で、商品画像など変更不可能な部分とカスタマイズ可能な部分を設定しておくことも可能。これにより、一定のレギュレーションを保ったまま店舗ごとにカスタマイズした販促物を制作することができる。

 3つ目は、販促物の在庫数をリアルタイムで見える化する「Click So-ko」。一定数以下になるとアラートを出してくれるので、不良在庫を防ぎながら、販促の機会を逃さない。

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売上UPと環境負荷軽減の両立を目指す

 水上印刷では、一連のサービスや機能によって、販促物の制作から仕分け、配送、設置までフロー全体を仕組み化している。その思いについて、松尾氏は次のように述べている。

 「店舗や本部の方々の負担を軽減することで、本来の業務である企画や接客に時間を割いていただき、店舗そのものの価値向上につなげていただければと思っています」(松尾氏)

 加えて同社が強く意識しているのが、販促物による売り上げUPと環境負荷軽減の両立だ。同社においてもカーボン再生可能エネルギーの活用を推進しており、2021年4月期からは全拠点において、CO2排出ゼロを実現していく。このような観点からも、協業パートナーを募集しているということだ。

各種サービスの詳細をご覧いただけます!

販促物管理の集約、個店対応支援】多店舗を展開する業態を中心として、個店ひとつひとつの「付加価値を向上」するために、販促物の管理に関わるオペレーションを集約し、最適化。詳しくはこちら

販促物のDX支援】自社開発の在庫管理・生産数量集計・オンデマンド生産の各システムを組み合わせ、販促物の生産数量を需要に合わせて最適化。詳しくはこちら

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この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/04/12 11:00 https://markezine.jp/article/detail/35843

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