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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

#バブル・昭和レトロ・逆おさがり……若年層×CtoCで起こる消費の変化

安い、高いの感覚で消費をしなくなっている

――若年層の様々な消費の変化に、フリマアプリが絡んでいるのがとても感じられました。

 フリマアプリは、出品・購入だけでなく、リペアに関しても影響を与えています。2019年にTOSEI様が展開するコインランドリーでメルカリに商品を出品できるブースを展開したところ、コインランドリーの売上が上がったのです。また、靴の修理で知られるミスターミニット様では、「このスニーカー、直せますか」とメルカリ上で出品されているスニーカーの画像を見せられる機会が増えたことから、「スニーカー修理サービス」の提供を開始したようです。

 このように出品する、購入する商品に対するリペアの需要が生まれたのも、フリマアプリが消費に与えた影響とも言えます。

――フリマアプリを中心とした二次流通が世の中に浸透しつつあるんでしょうね。だからこそ、これだけ多彩な使い方が生まれていると。

 今の若い人は、日用品を資産として見て運用するのが当たり前になりつつあるのだと思います。先述の「2020年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査では、緊急事態宣言中にフリマアプリの利用を開始した方に、フリマアプリ利用にともなう経験や意識変化について質問をしました。すると、フリマアプリの利用を開始した20代の31.0%が「フリマアプリで定期的に稼げるようになって、バイト(パート)の時間を減らすことができた」と回答したのです。 サブスクリプションサービスもそうですが、若年層の中で我慢せずに商品やサービスを所有・利用できるようになっているのだと思います。そのため、高い・安いとは異なる価値観で消費行動をする動きが加速していると考えます。

――最後にメルカリが今後Z世代や若い人にとってどのようなサービスでありたいかをおうかがいできますか。

 徐々にではありますが、メルカリは新しい商品を買うときに見る、部活の引退などライフチェンジのタイミングで出品するといった生活の一部になりつつあります。今後もどんどん皆さんの生活に入っていけるよう、より簡単に出品できる、欲しいものに出会いやすくするところに注力していきたいです。

※1 「フリマアプリ取引構造の実態分析」に関する研究 メルカリ総合研究所、博報堂生活総合研究
※2 「2019年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動に関する意識調査」メルカリ
※3 「2020年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査メルカリ総合研究所
※4 フリマアプリで売れる価格が新品の購買意思決定に与える影響を調査 メルカリ総合研究所

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/04/27 06:30 https://markezine.jp/article/detail/36120

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