カルーセル広告を投入しストーリー性のある訴求が可能に
――もう一つ新たにカルーセル広告がリリースされたそうですが、どのようなものになりますか。
上松:3枚から10枚の画像を1セットとして入稿していただく広告フォーマットになります。画像のクリエイティブの中でストーリー性を持たせることができるようになり、広告効果を引き上げるメリットがあると思っています。
――オススメの使い方はありますか。
上松:画像は3枚から設定できますが、ストーリー性に幅を持たせるためにもなるべく多くの画像を入稿していただくのが良いと思います。弊社では4枚以上の入稿を推奨しています。
カルーセル広告も大画像枠と同様に大きめの広告枠で視認性が高いので、画像の中にテキストを入れることでより訴求しやすくなります。またカルーセル画像の下にテキストを表示する枠があるのですが、そこは画像ごとに異なるものを入稿できる仕様になっているので、画像ごとに合わせたテキストを入れていただくのもポイントです。
――カルーセル広告では、今までの広告フォーマットと比べてどのような成果が出ていますか。
保坂:特にCVRの部分で大きく改善した実績が出てきています。ゲームアプリ案件では約96%、人材案件では約85%、美容案件では約70%もCVRが上昇し効果を大きく改善できた実績がありました。クリエイティブにストーリー性を持たせたり複数の訴求ができたりすることで、ユーザーの商材理解が深まった状態でLPやアプリストアへ誘導できていると思います。
また、クリエイティブ検証を重ねることでCTRも約63%上昇した実績もあり、CTRとCVRともに大きな改善が見込めるフォーマットになっています。
広告によってユーザー体験を損なわないデザインに
――今回の広告枠のリニューアルでこだわった点はありますか。
上松:従来の広告枠には、小さい画像とテキストで構成された広告が並んでいました。急に大きな画像の広告が表示されるようになると、グノシーのユーザーには広告ばかり目について敬遠されてしまいかねません。
Gunosy Adsはインフィード枠なので、いかに掲載面に馴染ませるかということが大事になります。そこでユーザー体験を下げることのないよう、ニュースや動画といった広告以外のコンテンツも大きく表示するデザインにリニューアルし、広告が馴染むよう配慮しました。
――広告主の反響や、お問い合わせの内容に変化はありましたか。
保坂:すでに広告代理店の方から、カルーセル広告に関するお問い合わせが多くなっています。また特にアプリなど、今までの広告の画像サイズでは訴求が難しかったり、費用対効果が合わなかったりした広告主からの相談が増えています。弊社としても今後伸ばしていきたいフォーマットです。
――そもそもなぜこのタイミングでリニューアルに取り組まれたのでしょうか。
上松:実はグノシーアプリ自体も含めてリニューアルには2年ほど前から取り組んでいました。最初は競合メディアとの差別化を図るためにも、グノシーのイメージを刷新したいというミッションのもとスタートしました。今回、満を持してそのリニューアルが形になりました。