運用作業を自動化することでASAのパフォーマンスを最大化
──UNICORNを活用してASAを運用することの特徴を教えてください。
須藤:大手SNSなどメガプラットフォームでの広告がリーチできないすべてのディスプレイ広告の運用・配信を自動化し、得られたデータを元に機械学習を行い、クライアント様のKPIに合わせて最適化する全自動マーケティングプラットフォームを提供しています。
その一環として、ASAにおいて、膨大なデータ量による機械学習のロジックを活用し、ASAのパフォーマンスを最大化する全自動の配信ソリューションを提供しています。また、UNICORNのソリューションは、2021年9月に日本で初めてApple Search Adsの公式パートナーに認定されました。
横山:ASAは、ユーザーの検索キーワードに連動して配信されるため、キーワードの選定がとても重要です。
UNICORNでは、年齢・性別などのデモグラフィック情報(オプトインされているデータのみ)を活用し、自動的に収集したキーワードを各セグメントに対して配信を行います。そのキーワードとセグメントの組み合わせは何千何万通りにもなりますが、各組み合わせに対し、最適な入札単価を導き出し、随時入札調整をかけながら運用を行なっています。
──通常であれば、広告運用者がキーワードを考え、たくさんの組み合わせを作り、入札する。これらのアクションを、UNICORNは自動化するのですね。
横山:そうです。ASAのキーワード入札単価は、広告の反応はもちろん、時期や入札競合の状況など様々な要因で変動します。それらのケースすべてを反映して、UNICORNは最適な入札単価を24時間365日計算し続け、ASAのパフォーマンスを最適化・最大化します。また、収集されたキーワードや、セグメントとの組み合わせの中には人が思いつかないようなキーワードや組み合わせが現れる場合もあります。
新しいユーザー層を発掘しリーチの拡大も可能に
──コトダマンに関しては、どのようにASAを運用したのでしょうか。
芳賀:まず、ブランドキーワードや指名キーワードによる検索に対しては、機会損失にならないように、しっかりとコトダマンの広告を配信する設計をしました。
そして一般ワードや関連ワードは、コラボするIPコンテンツのファンをはじめとしたコラボと親和性が高いターゲット層を想定して設計しています。IPコラボは、検索されるであろう関連キーワードの幅がとても広く、UNICORNの機械学習による入札キーワードの選定がマッチしました。
須藤:人の手による配信設定は、わかる範囲、想像しうる範囲でのキーワードやターゲティング設計となり、限定的になりがちです。
UNICORNはまず全体的に配信を行い、効果を見極めて、入札のバランスを取ります。効果の良いキーワードとセグメントの組み合わせは配信を増やす対応を行い、効果が合わない組み合わせは入札を弱める。このような配信の最適化を行い、予算を最大限活用した配信の拡大に取り組みました。その上で、潜在ユーザーによるコトダマンの検索が増えるコラボ期間中は、特に配信の強化を行っています。
芳賀:加えてUNICORNから新たな関連ワードや準指名ワードの存在に気づき、私たちが想定していなかった「見つけられてきた」ユーザー層も明らかになりました。その方たちに向け、アプローチするキーワード群も増やしています。
須藤:そうですね。UNICORNでは、キーワードやセグメントの自動化により、これまでに気づいていなかったユーザー層の反応もわかります。入札対象キーワードの新しいご提案や、新たなユーザー層の発見など、今後のプロモーション戦略に活かしていただけるのではないかと考えています。