2021年で最大規模!オンラインのみで約30万のNFTトレカを配布
MZ:続けて、「真冬の打ち上げ花火クリスマスキャンペーン」の概要も教えて下さい。
松丸:「真冬の打ち上げ花火クリスマスキャンペーン」は、2021年12月から約1ヵ月にわたり実施しました。施策の目的は、LINE公式アカウントの友だち獲得とアンケートデータの蓄積です。アカウントの規模が大きくなるにつれ、新しい友だちを獲得するのがどんどん難しくなってきており、今までにないインセンティブを提供することで、新たなターゲット層を獲得する狙いがありました。

設計としては、まず、アサヒ飲料のLINE公式アカウントを友だち追加した方全員にLINEの「BIGスタンプ」をプレゼント。加えて、アンケートに回答して下さった方全員に、NFTを活用したデジタルトレカをプレゼントしました。トレカは全5種類用意し、期間中に5枚すべて集めて下さった方には、シークレット版のトレカプレゼントもありました。
嶋田:本キャンペーンでは、実に30万枚以上のNFTトレカが配布されました。今回はオンライン展開のみのキャンペーンでしたので、アサヒ飲料様のような全国に商品を展開されているメーカー様のリアル店舗を絡めた販促施策として展開すると、どんな規模になるんだろう? と、非常に楽しみになりましたね。まだまだ伸びしろがあることを実感しました。
また、キャンペーンでプレゼントしたNFTトレカですが、すでにマーケットプレイスでの売買も行われているようです。クリエイティブは同じカードでも、シリアルナンバーによって違う値段で売買されているのでおもしろいですよね。「レアな番号のカードのほうが高く売れるんじゃないか」といった感じで、若いナンバーのほうが高い値段がつけられているみたいですよ。
買い物体験に付加価値を。NFTで広がる世界
MZ:最後に今後の展望をお聞かせ下さい。
松丸:今回のキャンペーンで、メーカーのキャンペーンで手に入れた景品を売買する楽しさ、コレクションする楽しさなど従来の景品にはなかった付加価値を実感しました。アサヒ飲料だからこそのクリエイティブやNFTならではのインセンティブなど、まだまだ工夫・改善できるところはあるので、次回に活かしていきたいですね。
そして、アサヒ飲料は現在「お客様との共感」をテーマに、生活者に寄り添うことを目指して事業を展開しています。LINEにはお客様一人ひとりと向き合えるデータがあるので、これをもとに生活者視点で一人ひとりに適した情報をお届けしていきたいです。お客様が定期的に開きたくなるような、続けて利用したくなるようなアカウントを目指したいですね。
江田:「NFTを所有する・売買する」など、今は個人の中で完結する楽しみ方がされていますが、これからは「自分はこんなアイテムを持ってるよ!」と人に自慢するような楽しみ方や欲求が出てくるのではないかと思っています。現に、デジタルアートをリアルの世界で飾ることができるデジタルフォトフレームが開発されていたり、リアル空間でNFTのアイテムを眺めたり、人に見せたりするような世界がどんどん広がっていくと思うのです。
そういったニーズを満たしながら、リアル店舗での買い物体験をよりリッチで楽しいものにしていくために、様々な企業様とキャンペーンにトライできればと思います。
(※)キャンペーン規模について:2021年LINEが国内で提供する「NFTマーケット」において最大規模の配布数
