インストール後のユーザーアクションも細かく可視化
先述したように、アプリインストール後のKPIも幅広く設定できるように機能が拡充されている。中でもニーズの高いのが、広告収益計測だ。
広告収益を最大化したいと考えた時、メディエーションSDKを入れ管理していくことになるが、Adjustは大手各社とは既に軒並み連携済みだ。そこから発生した収益をAdjustに取り込むことで、「どこからの流入が何件あって、そこからいくらの収益が生み出されたのか?」というところまで可視化することができる。
もうひとつ、近年ではサブスクリプションも重要な収益の柱になっている。以前は、アプリのインストールからサブスクリプションの契約開始までを計測することはできても、その後の契約更新や解約までを追いかけることはできなかった。しかし、現在は、流入元ごとのインストール数はもとよりサブスクリプションの開始から更新、収益、解約まで追いかけることができるようになっているそうだ。
さらに、アプリの外でのユーザー行動もAdjustのカバー範囲に含まれる。これに関しては、別途の開発が必要になるものの、広告に接触してアプリをインストールしたユーザーが「ウェブでいくら購入をし、店舗でいくら購入をしたか?」など、アプリの外で起きるイベントも設計次第では計測可能と高橋氏は最新のマーケティング事情を紹介した。
迅速な意思決定を促す、ウィジェット豊富なダッシュボードも
そして、Adjustは、2022年の春に「Datascape」という新しいアナリティクスレポートをリリース。豊富なウィジェットが用意されていて、ユーザーの流入元やその後のアクションが追いやすくなっている。
たとえば、流入元レポートでは、流入元ごとに特定の指標をピックアップすることが可能。どこから流入してきたユーザーが、何件インストールし、その後何件の起動があったか、さらにそれらを日別で見るとどのような数値の動きになっているか? といったレポートを簡単に出力することができる。
また、コホートレポートは日別で考えられることが多いが、週や月という長い期間で見ることもできるように。非ゲームのアプリでは、ユーザーが月に1回でも使えば価値があるというサービスも少なくない。そういった場合に、ユーザーに毎月1回でも使ってもらえるアプリになっているのか、そのようなユーザーはどこから流入したのか、どんな施策が刺さったのかというところを分析する際に見やすいレポートになっている。
反対に1時間単位で短く区切って分析することもできる。Youtuberやテレビに取り上げられるなどして急にオーガニックからのダウンロードがはねた時に、1時間単位で動きが見られるため、数値の変化の要因をつきとめやすい。他にもクリエイティブやキーワードまで細かくドリルダウンして見ることができるので、どの広告のクリエイティブの効果が高いかというところまで分析できる。
「Datascapeは、迷うことなく直感的に操作いただけるのではないかと思います。全社的に力を入れているプロダクトなので、今後もさらに様々な機能が追加される予定です。特に弊社は日本のマーケットに注力しているので、日本のお客様の声をフィードバックし、よりよいプロダクトに仕上げていきたいと思っています。セキュリティ基準も最高レベルになっていて金融機関にもご利用いただいているので、安心して導入いただけるのではないかと思います」(高橋氏)
Japan App Summit 2022開催!
2022年10月27日(木)、アプリマーケティングのカンファレンスを開催します。このイベントでは、日本の最新アプリトレンド情報をはじめとする、ゲーム、非ゲーム、CTV(コネクテッドTV)のリーダーを集めて、4つのパネルセッションを行います。また、セッション後は、ネットワーキングパーティーを行いますので、ご興味のある方はぜひご登録ください。
※会場に定員がございますので、登録いただいた方の中から抽選で200名様をご招待いたします。