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オンラインゲーム『Roblox』、メタバース化への道 その取り組みから見える今後の戦略とは

子ども向けゲームからの脱却とデジタルツインの構築

 Robloxは主要ユーザーの年齢層から子ども向けゲームと認知されているが、現在同社はそのイメージから脱却し、さらに広い年齢層を取り込むための取り組みを加速させている。同プラットフォームを、あらゆる年齢層がアクセスするメタバースに発展させる狙いがあるものと思われる。

 その取り組みのひとつは、新しいタイプのアバター導入だ。Robloxにおける基本的なアバターは、LEGOやMinecraftのキャラクターを彷彿とさせる子ども向けのデザインであったが、昨年ごろからより高い年齢層にも受け入れられるアバターデザインの導入に注力している。

 またリアリズムの追求はアバターだけでなく、ゲーム内のマテリアルにもおよんでいる。2022年7月、Robloxはゲーム内で利用できるマテリアルに新しいリアルな種類の追加を発表した。既存のマテリアルは、子ども向けのアニメルックだが、新しいマテリアルはリアリズムを追求したものとなっており、これまでに比べより没入感の高い世界を構築することが可能となる。

左側が従来のマテリアル、右側が新しく強化されたマテリアルでレンダリングした同じシーンの比較。マテリアルライブラリ全体のビジュアルクオリティを向上させ、見た目も感触もこれまで以上にリアルになった。(出典:Roblox blog)
左側が従来のマテリアル、右側が新たに強化したマテリアルでレンダリングした同じシーンの比較。マテリアルライブラリ全体のビジュアルクオリティを向上させ、見た目も感触もこれまで以上にリアルになった。(出典:Roblox blog

 この新しいマテリアル導入により、Robloxはバーチャル空間に現実世界を再現する「デジタルツイン」構築を本格化させたい考えだ。

 Robloxのプロダクト責任者ジョッシュ・アノン氏はProtocolの取材で、Rob;oxはゲームエンジンであると同時に、物理エンジンでもあり、リアルな世界を再現することが可能と語っている。また同社はかなり初期段階から「現実世界を再構築する」ことを目指しており、今後も没入感の高い三次元空間構築のための取り組みを進めていくとのこと。

 さらにルール/システム面では、13歳までの層がプレイする世界と13歳を超える層がプレイする世界を明確に分ける仕組みも導入し、高い年齢層も楽しめるコンテンツを増やす計画だ。

Walmart、Robloxプラットフォームでイベント開催へ

 ゲームベースのメタバースが主流となる兆しは、ブランド企業の動向からも見てとることができる。

 たとえば、アメリカのリテール大手「Walmart」は2022年9月末、メタバースに関する取り組みの一環として、Roblox内でイベントを開始する計画を明らかにした。

 WalmartはRoblox内で「Walmart Land」と「Universe of Play」というふたつの体験イベントを開催する予定。前者では、著名ミュージシャンによるコンサートを実施するほか、実在する美容ブランドのプロダクトを活用したゲームやウWalmartのアパレルライン「Free Assembly」のバーチャル試着室といった施策が実施される。一方、後者ではWalmartの人気おもちゃ商品をプロモートするためのさまざまなゲームが提供されるという。

 Walmartだけでなく、仮想空間「Nikeland」を構築し自社のスニーカーをアピールしたNIKEや限定版バーチャルアイテムを探索するゲームを構築したGUCCIなど、さまざななブランド企業がRobloxを活用し、メタバースの取り組みを模索している。Robloxの動向に、引き続き注目が集まりそうだ。

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2022/11/04 08:00 https://markezine.jp/article/detail/40498

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