SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

MarkeZine Day 2023 Spring

コンテンツマーケティングは、自由でコントローラブルな打ち手。BtoB企業が成果を出すヒントを紹介

取り組みやすく成果の上がるコンテンツとは?

 オウンドメディアを運営するうえで取り組みやすく、成果の上がるコンテンツとは、どのようなテーマが最適なのだろうか。その答えについて佐藤氏は「ずばり事例です」と指摘。2017年から2022年の6年間、1年間のうちGoogleで「事例」というキーワードが最も多く検索された月は5・7・10・12月だったと語った。

クリックして拡大

 「一般的に製品の導入検討フェーズや予算化のフェーズで、事例というキーワードの検索が増えることが判明しました。さらに分析すると、社会課題系のキーワードと同時に検索されていることもわかりました」(佐藤氏)

 一方で「導入事例」というキーワードは、事例に比べると検索ボリュームは多くないものの、特定のジャンル・カテゴリーの用語と組み合わせた形の検索が多いことも明らかになった。

選定理由が明記された導入事例はニーズが高い

 GAXマーケティングは2023年1月、アイティメディアと共同でアイティメディアの読者会員を対象に「製品・サービスの導入検討に関する調査」を実施した。その中で「製品やサービスの導入検討の情報収集段階で、最も読みたいコンテンツは何か」を尋ねたところ、3位に「導入事例(66.9%)」がランクインした。

クリックして拡大

 さらに比較検討段階で読みたいコンテンツを聞いたところ、トップの「技術解説(55.7%)」に続き、2位に「導入事例(52.0%)」が入った。

クリックして拡大

 導入事例には、どのような顧客がどのような課題を抱え、どのように解決したのかが書かれている。しかし選定ポイント、すなわち「なぜその製品の導入を決めたのか」は書かれていない事例も少なくない。読者が求めるのは選定理由であり、佐藤氏は「選定理由を明確に記したコンテンツはニーズが高いと考えます」として、こうしたコンテンツの制作に取り組んでいくことが重要だと示した。

 セッションの最後に両氏は、コンテンツマーケティングの重要性と可能性を示しセッションを締めくくった。

 「コンテンツマーケティングは、机上で終わりがちなマーケティング活動の理想を、スモールからPDCAを回しつつ実現できる、つまり仮説/戦略と実行/手段の乖離が少ないのです。コンテンツマーケティングこそマーケターが持てる自由でコントローラブルな打ち手の一つだといえます」(野島氏)

 「またカスタマージャーニーを作り、それに付随する形でコンテンツを作るケースも少なくありません。しかし私がおすすめしたいのは、カスタマージャーニーに入るきっかけ作りとしてのコンテンツマーケティングもあわせて行っていくことです。改善を重ねることで、より確度の高いタッチポイントを増やすことができます」(佐藤氏)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
MarkeZine Day 2023 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

鈴木 恭子(スズキ キョウコ)

 東京都出身。週刊誌記者などを経て、2001年IDGジャパンに入社。「Windows Server World」「Computerworld」などの記者・編集を経て2013年にITジャーナリストとして独立。主な専門分野は組込系セキュリティ。現在はIT(Information Technology)とOT(Opera...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/06/08 09:00 https://markezine.jp/article/detail/42087

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング