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250万人規模のデータで解説!今月の消費トレンド速報

ハンディファンはいつから浸透?夏のトレンド検索ワード年次比較

 マーケターにとって、世の中の流行やトレンドを押さえておくことは重要なポイントです。今消費者は何に注目しているのか、どんなニーズを抱えているのか? ヴァリューズが有する国内250万人規模の消費者行動データから、トレンド分析ができるツール「Dockpit」 を用いて、消費者トレンドを探っていきます。

「ハンディファン」はすっかり浸透、夏の検索トレンドを分析

 いつからか、夏の街で見かけることが増えた「ハンディファン」。一過性のトレンドかと思いきや、直近数年間にわたり、我々の生活に浸透しつつあることを実感しているのは、筆者だけではないはずです。

 季節ごとに話題になるものの中には、普遍的なものとトレンド的なものが混在しています。夏であれば、「高校野球」「海水浴」といった変わらず思い浮かべられるものの他に、近年では前述のハンディファンのようなトレンドグッズも存在しています。

 そこで本記事では、国内250万人規模の消費者行動データを基にした「Dockpit」のデータを活用し、直近3年間の夏のトレンド検索を分析します。また、その中で夏グッズに着目し、トレンドグッズの検索者数に加え、検索者の基本属性・関連する検索単語の2つの観点に沿って分析を行います。夏によく検索されるワードの傾向に加え、近年の夏のトレンドグッズは誰の・どんなインサイトを叶えているのかを掴む一助となれば幸いです。

2021年~季節性単語の年次比較

 毎年、夏になると検索されやすいキーワードには何があるでしょうか? 「高校野球」や「熱中症」などの単語が予想されますが、過去2年間の消費者行動データからも見てみたいと思います。

【クリックして拡大】6~7月の季節性が強い単語(1~20位まで)
【クリックして拡大】6~7月の季節性が強い単語(1~20位まで)

 6月には梅雨や熱中症や暑さ対策に関連した単語、7月になると夏休みや熱中症関連の単語が上位にランクインしています。また、2023年の7月には「ハンディファン」のような、近年浸透しているトレンドグッズもランクインしています。

 先程のランキングの20位以降も確認すると、7月には「ハンディファン」「Nクール」といった暑さ対策グッズが検索されている様子がわかります。2021年にランクインしていた「冷感マスク」が2022年以降では見られない点も、時代の変化を表していますね。

【クリックして拡大】6~7月の季節性が強い単語(20~50位まで)
【クリックして拡大】6~7月の季節性が強い単語(20~50位まで)

 実際に、「ハンディファン」「Nクール」「サンバリア100」の7月の検索者数を年次で比較すると下記のような推移になっています。2022年の夏にハンディファンやサンバリア100の検索が伸びている点は、外出制限が減ったことによる需要かもしれません。サンバリア100は2022年にSNSで話題になっていた点も影響していることが推察されます。

【クリックして拡大】7月のトレンドグッズ検索者数
【クリックして拡大】7月のトレンドグッズ検索者数
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この記事の著者

本間 花(ホンマ ハナ)

株式会社ヴァリューズ ソリューション局 データアナリスト

東京都出身、津田塾大学総合政策学部卒業。 ヴァリューズへ新卒入社後、食品・家電業界を中心に、Web行動ログデータ分析を行う。また、自社オウンドメディアへ、ログ分析を活用した自主調査の執筆・寄稿も担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/09/06 11:55 https://markezine.jp/article/detail/43331

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