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先進的なCRMを実践する事例大全

想定の2倍を超えるDL数を突破!「サントリーウエルネスクラブ」のお客様の健康行動を支えるCRM


お客様の健康の好転に寄与できるかどうかを重要視

――今回のサントリーウエルネスクラブの設計・運用でこだわった点があれば教えてください。

 最も重視していたのは、お客様から見た価値が高いかどうかという点です。

 お客様が目指す健康のゴールは何か。その上でどうすれば、お客様にサービスを使い続けることがプラスだと思っていただけるか。とにかくお客様の健康の好転に寄与できるかどうかといった点を大切にし、設計や開発を進めていきました。

 たとえば、サントリーウエルネスクラブでは累計購入金額でステージが決まる、といった方式を採用しています。サービスの利用や健康習慣を長く続けていただくことを重視し、累計購入金額を参照しています。

 そのため途中で利用をやめられても、復帰されればやめる前の時点のステージから再開できるシステムとなっています。

 また『Comado』を通じた日々の健康活動やフィットネスは、各方面のプロの方に監修いただきました。加えて『Comado』では旅行、趣味、落語の動画を視聴できたり、「定期お届けコース」ご利用の方に限り雑誌読み放題を利用できたりします。フィットネスをはじめとしたいわゆる健康活動だけでなく、心を満たす健康活動も行っていただけるようなアプリとなっているのです。

 一方でお客様の中には高齢ということもあってスマートフォンへ苦手意識をお持ちの方もいらっしゃいます。そういった方でも健康行動でポイントを貯めていただけるように、電話でのサポートをお受けしています。また『Comado』以外でのポイント獲得手段として、専用ハガキの記入・返送によるポイント獲得も可能としています。

CM放映は、より多くのお客様に安心して使っていただくため

――サントリーウエルネスクラブ会員向けのサービスだと思いますが、どのようにポイントを普及していくのでしょうか。

 まず既存のお客様へ、ガイドブックを商品との同送やDMなどでお送りし、告知を行っています。またロイヤリティプログラムの告知としてはあまり見られない、CMの放映も行っています。

 一般的にロイヤリティプログラムは会員に登録していただいているお客様へ向けたものですので、テレビのようなマス広告を打つ必然性はありません。しかし今回は既存のお客様へあらゆる接点でサントリーウエルネスクラブが始まったことを伝えたいと考えました。

 一人でも多くのお客様に、当社が『サントリーウエルネスクラブ』と『Comado』を通し、健康に寄り添う新たなソリューション提供していくという意志を知っていただきたかったのです。

 またガイドブックやメールが届いた上で、テレビでもCMが放映されていれば、お客様の安心にもつながるのではという狙いもありました。

 今後の展開としては、ポイント利用が開始されたことの認知を広げていくことを考えています。健康行動によって『Comado』内でポイントを貯めることができるというシステム上、1日でも早く『Comado』を利用してもらいたいと、サントリーウエルネスクラブ開始に先立って『Comado』をリリースしました。

 一方でお客様の中にはポイントの利用先を見てから、ロイヤリティプログラムへ参加される方もいらっしゃると思っています。そういったお客様へ向けて認知施策を展開していくことが、今後予定している施策です。

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当初想定の2倍のダウンロード数で増加中 前向きなコメントも

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この記事の著者

タカハシ コウキ(タカハシ コウキ)

1997年生まれ。2020年に駒沢大学経済学部を卒業。在学中よりインターンなどで記事制作を経験。卒業後、フリーライターとして、インタビューやレポート記事を執筆している。またカメラマンとしても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/03/28 12:30 https://markezine.jp/article/detail/45066

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