SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第104号(2024年8月号)
特集「社会価値創出につながる事業推進の在り方とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

イベントレポート

4,000万人超のデータと多様な顧客接点を活用!イオンマーケティングが進める、グループ共通の基盤作り

 2024年4月に開催されたマーケティングWeek-春-では、イオンマーケティングの長島氏が登壇。「イオンマーケティングの現在と未来」と題したセッションで、同社の展開する事業や支援内容を講演を行った。さらにデータ分析における基盤作りの取り組みや、それによって実現するマーケティングについても紹介した。本記事では、セッションの様子をレポートする。

イオングループ各社に伴走するイオンマーケティング

 イオングループは、スーパーマーケットの他に総合金融やモール事業・専門店、ヘルス&ビューティーケア領域まで幅広く事業を展開している。リアル店舗はもちろん、ネットスーパー「Green Beans(グリーンビーンズ)」や、プライベートブランド「イオントップバリュ」のようなメーカー事業など、生活者と様々な場で接点を持つ。

 同グループ企業であるイオンマーケティングは、イオングループ各社のマーケティング活動に伴走し、顧客が求める価値を日々提供する役割を担う。さらに、イオングループのマーケティングを深化させ、マーケティングの世界でイノベーションを起こすため様々な取り組みを推進している。

 元々、同社はNTTドコモとのジョイントベンチャーとして2009年に立ち上がった。当時は「ガラケー」を活用し、マーケティングを展開することを目的に設立したという。現在は形こそ違えど、データを活用して顧客に価値を提供し、グループ企業に貢献するという方針は変わっていない。

 「お客様を原点に考えるというグループの理念の元、イオンマーケティングはお客様を一番理解し、より良い提案をしていく集団を目指しています」(長島氏)

イオンマーケティング株式会社 常務取締役 事業担当 長島弘明氏
イオンマーケティング株式会社 常務取締役 事業担当 長島弘明氏

イオンマーケティングが取り組む3つの事業

 イオンマーケティングでは主に3つの事業を展開している。1つ目は、共通ポイント「WAON」の運営や加盟店の開拓・支援を行う共通ポイント事業。2つ目は、WAONポイントのサービスによって取得したデータを活用し支援を行うマーケティングソリューション事業だ。3つ目は2023年に立ち上がったメディア事業で、メディア開発や販促サービス提供を手掛ける。

 まず、共通ポイント事業ではWAONポイントを貯める・使える機能を提供。イオングループの各企業が、ポイントを付与・利用できる接点として活用している。また取得した「誰が・何を・いつ買ったのか」といったID-POSデータを、マーケティングソリューション事業においてデータベースで管理。提携企業など外部データも含めつなぎ合わせている。

 そして、これらのデータをもとに生活者にコンタクトを取る役割として、オウンドメディアやグループ企業のアプリ、メール、紙のDMといったメディアが存在する。長島氏は「今後は、イオングループ以外のメディアとも接点を作り、お客様に対して提案をしていきたい」と述べ、CRM支援やグループ外部の企業をサポートするビジネスモデルも進めていく方針を示した。

 このように、イオンマーケティングでは3つの事業が連携することによって顧客に対して適切なマーケティングを実行し、マネタイズにもつなげていく取り組みを進めている。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
月間3,100万人!WAONポイントユーザーのデータを活用

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

吉永 翠(編集部)(ヨシナガ ミドリ)

大学院卒業後、新卒で翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。学生時代はスポーツマーケティングの研究をしていました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/08/29 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46470

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング