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アクセス解析を利用した“悪意”ある宣伝手法
「リファラースパム」

2008/08/20 11:00

 オンラインマーケティングの効果をきちんと検証するには、アクセス解析が欠かせません。しかし、そのアクセス解析データを狂わせる悪質な手口が存在しています。今回はそれらの行為による解析結果への影響と向き合い方について説明します。【連載バックナンバー】 【あわせて読みたい記事:アクセス解析に悪影響を与える「ユーザーエージェント偽装」】

アクセス解析を悪用する手法とは

 これまで連載では、アクセス解析の仕組みについて、さまざまな角度から紹介してきました。また、その中で、アクセス解析は、アクセスの状況を100%解析できるものではなく、「おおよそ」の情報しかわからない、ということは繰り返し述べてきました。

 今回は、そんな「正しくない結果」が出てしまうもののうち、アクセス解析の技術を逆手にとって宣伝行為を行う、いわゆるスパムの手口や、アクセス解析から身を隠して何らかの悪意を持ってアクセスをしてくる場合など、アクセス解析の手法を悪用したり、もしくはその性質的な欠点を突くような方法について、2つの例を挙げその仕組みとどうそれに向き合うか、という考え方を紹介していきたいと思います。今回の記事では「リファラースパム」をとりあげていきます。

手口その1:リファラースパム

 アクセス解析の手法の一つに、「リンク元解析」があります。これはアクセス解析のキホン! リンク元解析の裏側を見てみようでも述べたように、ページにアクセスしてきた利用者が、どこかのリンクをクリックしてアクセスしていた場合に、そのリンク元のページのURLを知ることができるものです。

 したがって、リンク元の解析結果に並んだURLには、自分のサイトのページへのリンクが存在しているはずです。しかし、実際にそのページにアクセスして確認したところ、どこにも自分のサイトへのリンクが存在しない…そんな体験をしたことはないでしょうか。リンク元解析なのだからそんなわけがない、と思うかもしれません。しかし、そういったことは十分にあり得るのです。

自分のサイトへのリンクが存在しない2つの理由

 その理由として、まず考えられるのは、以前はそのページにリンクが存在したけれど、ページの内容が変更され、リンクが無くなっている場合です。

 特に、動的ページ、つまりアクセスのたびにページの内容がプログラムによって生成されるようなタイプのページでは、掲示板のようにユーザーの入力によって内容がどんどん更新されたり、さらにはユーザーによってページの内容を変えられたりといった場合も多く、アクセスしても自分のサイトへのリンクが存在しないケースが多くなります。また、検索エンジンの検索結果も、検索するタイミングによって、検索結果が変わりますから、自分のサイトへのリンクが存在しない場合が多くなります。

 しかしそういった「たまたま今はリンクがないだけで以前は存在した」パターン以外に、そもそもそのページにはリンクなんて存在していなかった、という場合もあるのです。そんなことが起こる理由は、リンク元を記録する仕組みにあります。

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